8327「諏訪湖のアクセント」

2022 . 1 . 27

8327

 

 

1月27日の「ミヤネ屋」で、長野・諏訪湖の「御神(おみ)渡り」の話題を取り上げました。湖の水が凍って解けてを繰り返すことで、氷が盛り上がって「神様の道」のようになる現象ですね。その神事の舞台となる、

「諏訪湖」

のナレーターさんが読んだアクセントが、「中高アクセント」で、

「ス/ワ\コ」

となっていたのに違和感がありました。これは共通語では「平板アクセント」の、

「ス/ワコ」

ではないのでしょうか?

湖の名前で言えば、関西の地元・滋賀県の「琵琶湖」も「共通語アクセント」では、

「ビ/ワコ」

と「平板アクセント」しかありませんが、「関西弁アクセント」では、

「ビ/ワ\コ」

と「中高アクセント」で発音します。関西弁のアクセントの特徴の一つは、

「マ/ク\ド」「ミ/ス\ド」「ス/タ\バ」「ユ/ニ\バ」

のように、

「3拍中高アクセント」

になるのと似ています。それと、

「諏訪市」

は「共通語アクセント」でも、「中高アクセント」で、

「ス/ワ\シ」

ですよね。それに倣えば「中高」も「あり」なのかなあ?

ここは『NHK日本語発音アクセント新辞典』を引いてみましょう。すると、

「ス/ワコ」(平板アクセント)

の後の2番目に、

「ス/ワ\コ」(中高アクセント)

も載っているではないですか!

現地(長野県)では、関西風に「中高アクセント」で言うのかもしれませんねえ。

 

(2022、1、27)