田崎史郎氏が大胆指摘「五輪前衆院解散で都議選と“ダブル選”の可能性」都議選の自公連携で選択肢に浮上か…

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放送日2020.12.12

政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が12日放送の読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」に出演。衆議院の解散時期について東京五輪・パラリンピック前の可能性があると指摘した。放送終了後のWEB向け動画では「五輪前解散が3割、五輪後が7割」と述べた。来年夏に予定される東京都議選では「自民、公明両党が選挙協力することになるだろう」との見方を示した。

菅・山口会談 1時間半の主要議題は「解散時期」?

田﨑氏はWEB向け動画「諸國沙代子のここが聞きたい!」で、今月9日に都内のホテルで行われた菅義偉首相と公明党の山口那津男代表による約1時間半の会談について、「主な話題は衆議院の解散時期だった」と明言した。番組内で五輪前解散の可能性に触れたことについては、「公明党が嫌がっていないため、選択肢の一つ(に浮上してきた)」と語った。
首相が五輪(来年7月23日開会)前に衆院解散に踏み切れば、衆院選と東京都議選(同7月22日任期満了)が近接する。公明党は伝統的に都議選を国政選挙並みの「最重要選挙」と位置づけ、支持母体・創価学会が全国から支持者を動員し、“人海戦術によるローラー作戦”を繰り広げてきた。そのため、これまでは都議選に近い時期の解散を避けるよう歴代首相に申し入れてきた経緯がある。だが田﨑氏は、コロナ禍での選挙戦となる今回はそうした“総力戦”はできないと指摘。

来年の都議選は自公連携?衆院選との「ダブル」の可能性も!?

そのうえで田﨑氏は、「公明党は今回は自民党と選挙協力する方向で動いているため、全国から支持者を集めて支援する必要はない。それならば、『衆院選と都議選が一緒あるいは直前でもいいじゃないか』という雰囲気が(公明党内に)ある」と述べた。
前回(2017年)の都議選で公明党は小池百合子東京都知事が率いる「都民ファーストの会」と連携。「公明・小池」陣営が過半数の議席を確保した一方、対立する構図となった都議会自民党は大惨敗を喫した。
しかし田﨑氏によると、公明党は今回の都議選では自民党と選挙協力を結ぶ方針だといい、そうなれば国政選挙との「ねじれ」は生じず、仮に衆院選と都議選のダブル選挙であっても全国的に対応することも可能になるという。
ただ、現時点では選択肢の一つにすぎず、「可能性としては五輪前が3割、五輪後が7割」と述べるにとどめた。

菅・山口両氏の“相性”は?

一方、後期高齢者医療制度の窓口負担割合の「線引き」を巡り、9日に与党党首として初めて長時間向き合った首相と山口氏の“相性”については「胸襟を開いて話し合えるような関係ではない」と指摘。
安倍晋三前首相が辞任後、田﨑氏の取材に「(山口氏は)自分の考えをあまり言わず、こちら(安倍氏)の本音や本気度を探りに来る」などと「やりにくさ」を語ったことも明らかにした。