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  • 2024年08月11日(日)
    あさ7:00~放送
  • 寺島 進
  • 電車でぶらり!人情と潮風香る港町へ
  • 千葉 銚子
  • みどころ

    今回は寺島進が潮風香る千葉・銚子を旅する。まずは「犬吠埼灯台」のてっぺんから晴天の太平洋を見渡す。銚子港で背黒イワシの水揚げを見学し、名物のイワシ丼をいただきます! 憧れのローカル線で名所をめぐり、焼きたてのぬれせん作りを体験。江戸時代から漁師町に伝わる「はね太鼓」のハードな動きと演奏に挑戦! 港町への旅に、いざ出発進行!

  • 内容

    旅のはじまりは千葉県銚子市にある「犬吠埼灯台」から。およそ150年前に作られた白亜の灯台は国の重要文化財にもなっている。寺島はてっぺんまでの階段を上り切り、晴天の太平洋を見渡す。寺島の曾祖父は銚子で魚関係の仕事をしていたらしい。自身のルーツを辿ってここまで来たかも、と言う寺島は灯台の上から旅のスタートを宣言する!

    銚子漁港はイワシの水揚げ量で日本でもトップクラスを誇る。寺島はイワシの水揚げを見学し、イワシの種類を教わりながら、伊東丸の松田翔太さんにまき網漁法について聞く。利根川から注ぐ栄養豊富な水が親潮、黒潮にぶつかる銚子沖はプランクトンが多く、イワシの群れが押し寄せるそうだ。

    とれたてのイワシを食べるべく、寺島は「丼屋 七兵衛」へ。店主の清水俊和さんがこの時期おすすめの「背黒イワシの漬け丼」を作ってくれる。イワシの細かい骨を抜いた手間のかかった丼を「イワシのつみれ汁」とともに食べながら、寺島は清水さんの先祖について聞き、銚子の歴史を知る。

    銚子で寺島が乗ってみたかったのが「銚子電鉄」。「銚子駅」のホームにやってきた2両編成の電車は、渋さとレトロ感が満載だ。寺島は銚子電鉄の高橋勇介さんから切符をもらい、いざ車内へ。大正12年に運行が開始された銚子電鉄は全長6.4キロの小さなローカル鉄道だ。車掌さんのアナウンスに導かれ「仲ノ町駅」で下車。この駅内に銚子電鉄の本社があるという。寺島は銚子電鉄の鈴木一成さんに迎えられ、駅舎内部に潜入! 大正時代からそのままだという雰囲気満点の構内では駄菓子も売られている。寺島は鉄道収入よりも売れている銚子名物「ぬれ煎餅」をお土産にゲット! さらに鈴木さんに案内されて車庫を見学し、珍しく懐かしい車両と対面する。

    続いて「観音駅」で下車。寺島は朱の鮮やかな五重塔が目を引く「飯沼観音 圓福寺」を訪ね、路地裏でぬれせん誕生の店「柏屋」ののれんをくぐる。大正4年創業の老舗で、3代目の横山俊二さんと妻の幸恵さんが煎餅を焼いている。「焼いてみます?」と誘われて、寺島は焼き台へ。そばによるだけで「熱っ!」と驚く。横山さんにぬれせん誕生秘話を聞きながら、賞味期限58秒の焼きたて「ゆげたち」をいただきます!

    「本銚子」で下車した寺島は「はね太鼓」の看板を見つける。「日本一過激で珍しい太鼓」とある。寺島は「八百富青果店」を訪ね、青果店店主で「はね太鼓保存会」の会長・宮崎義政さんに出会う。店内で銚子メロンを味見しながら、寺島は壁にかかった写真に注目する。はね太鼓の衣装を着た宮崎さんと一緒に写っているのは――マイケル・ジャクソン?! 江戸時代から銚子に伝わる郷土芸能はね太鼓は、世界のマイケルをも興奮させたという。

    寺島は宮崎さんに連れられて、体育館ではね太鼓の稽古を見学する。祭りで神輿を先導するはね太鼓は、脇に抱えた太鼓をはね踊りながら叩き、ときに格闘技のような技を繰り出しつつ行われる、躍動感あふれるパフォーマンスだ。「ぜひやってみて!」と言われた寺島、漁師の晴れ着「万祝(まいわい)」に身を包み、はね太鼓にチャレンジ!

    再び銚子電鉄に乗り、畑をのんびり走り抜けて終点の「外川(とかわ)駅」へ。昔ながらの佇まいの港町に懐かしさを感じながら、銚子の絶景スポット「屏風ヶ浦」へ。地層がむき出しになった大地とその前に広がる海のダイナミックな風景のなか、寺島は銚子の人々のあたたかさに出会った旅にしみじみと想いをはせる。