9月24日(火)
進化する「ソロ活」事情 ひとりの時間を楽しむ人が増えている? 新たな経験・出会いも【かんさい情報ネット ten.特集】
「ひとり焼肉」、「ひとりカラオケ」などの「ひとり○○」の経験はありますか?コロナ禍を経た今、ひとりを表す「ソロ」と「活動」を合わせた「ソロ活」の動きが加速しています。その背景には、「おひとりさま」のイメージがネガティブからポジティブに変化したことがありました。それを狙った新たなサービスも。※ご紹介しているおひとり様から楽しめる「長楽館アフタヌーンティー」は、現在販売終了※
【特集】始めるなら今!?進化する『ソロ活』事情 「さみしいとか、悪いイメージはない」ポジティブな意識の変化に着目!人気の“おひとり様”向け新サービスとは―?

定着しつつある「ソロ活」
コロナ禍を経た今、“おひとり様”を取り巻く意識が変化し、ひとり の時間を有意義に過ごす『ソロ活』が定着しつつあります。『ソロ活』を求める背景とは?さらに“おひとり様”に向けた人気の新サービスとは―?
問い合わせが相次ぐほどの人気! 京都の迎賓館で楽しめる期間限定の“おひとり様”アフタヌーンティー

紅茶・焼き菓子・季節のフルーツが楽しめる
自家製の焼き菓子や季節のフルーツで彩られたアフタヌーンティー。それが楽しめるのは、京都市内に明治42年に建築された迎賓館です。伊藤博文なども訪れた場所で、落ち着いた空間が出迎えてくれます。

京都・長楽館で人気の“おひとり様”企画
アフタヌーンティーといえば、誰かと楽しむイメージ。ここでは通常2人からの予約ですが、期間限定で、ひとりでも楽しむことができます。この“おひとり様”企画は、過去に開催されてから、問い合わせが相次ぎ、予定期間を延長するほど反響があったといいます。

「この機会を逃すのはもったいない」
(利用客)
「通常2人からということだったので、この機会を逃すのはもったいない。気ままで、気を遣うこともない。ひとりの時間の良いところは、自由に時間が使えるところ」
ひとりの時間を有意義に過ごす『ソロ活』が定着しつつあります。
『ソロ活』を求める背景はコロナ渦に?『ひとり時間』の大切さを改めて感じる機会になった―

意識してひとりの時間を作る人が増加
ひとりの時間を意識してつくっている人の割合は、1993年の27%から、2023年は約50%にまで増えました。
『ソロ活』を求める背景にはいったい何があるのでしょうか。

ネットを通じ常に誰かとつながってしまう…
(博報堂生活総合研究所・伊藤耕太さん)
「今は情報爆発社会で、常にインターネットを通じて誰かとつながってしまう。ひとりの時間を大事にしたい、確保しておきたいという生活者の行動が、コロナ禍という、ある種特殊な環境の出現によって解放された」
コロナ渦が改めて『ひとり時間』の大切さを感じる機会になったといいます。

街の人にインタビュー
(街の人)
「カラオケとかはよく行くよね」

昔はさみしいイメージもあったが…
(街の人)
「ひとり大好きなので、コンサートも観劇も、友達と行くのも楽しいけど、ひとりで行っちゃいます」
Q.それを聞いてどうですか?
(街の人)
「良いと思います。さみしいとか、悪いイメージはないです」
「昔はあったけどね。さみしいイメージとか」
最近では「ぼっち」「孤独」などの暗いイメージからポジティブなイメージになってきているといいます。
ポジティブな意識の変化に着目!「最初は戸惑うけど、慣れてきたら大丈夫」 増加する国内ひとり旅

クラブツーリズム・野矢雅美さん
この意識の変化に着目してきた企業があります。ひとり旅ツアーを販売してきたクラブツーリズムは、昨年度の「国内のひとり旅」の売り上げが約30年間で過去最高を記録したといいます。
(クラブツーリズム・野矢雅美さん)
「宿泊は温泉宿でも一人一室を確約。また、添乗員が同行するというところもポイントでして、たとえ旅慣れていなくても、安心してツアーにご参加いただけるという点も、おすすめです」

大阪から静岡への1泊2日のバスツアー
この日、大阪から出発したのは、静岡県への1泊2日のバスツアーで、17人の参加者全員がおひとり様です。

参加者のお目当ては…
(参加者)
「目当ては富士山ですね」

ひとり旅歴2年の参加者
(参加者)
「なかなかお友達と予定が合わないから、最近は、ひとりで行くのが手っ取り早い」

参加者が撮影した茶畑
ひとり旅歴2年の参加者に、旅先での様子を撮影してもらいました。
(参加者)
「さすが静岡。一面茶畑だらけです」

座席も広く使えて快適
バスの座席は1人につき2座席で、車内でもゆっくりとくつろぐことができます。

世界最長の木造歩道橋「蓬莱橋」
ギネスブックにも登録されている、世界最長の木造歩道橋『蓬莱橋』へ―。

夕食は新鮮な魚介
そして夕食は、駿河湾の新鮮な魚介を堪能しました。

他の参加者に声をかけ記念撮影も
2日目には、富士山が見える『日本平夢テラス』へ。
しかし…
(参加者)
「残念ながら、今日は富士山は見えません」
ひとりで景色を楽しんだ後、他の参加者に声をかけて、記念写真を撮影できました。

昼食は静岡名物の自然薯
その後は、ほかの参加者と旅の思い出を語り合いながら、静岡名物の自然薯に舌鼓。
(参加者)
「おいしい」
一期一会だからこそ、気軽に話すことができるといいます。

「慣れてきたら大丈夫」と満足の様子
Q.ひとりの時間はどうでしたか?
(参加者)
「えい!とばかりに行っちゃったら、最初はちょっと戸惑うけど、慣れてきたら大丈夫。満足です」
“おひとり様”だからこそ出来る体験や新しい出会い。その世界に飛び込むなら今、かもしれません。
(「かんさい情報ネットten.」2024年9月24日放送)
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