2月27日(火)
宿泊場所は高さ約40mの“海の上”!超高級「明石海峡大橋に泊まるツアー」に潜入!一人約30万円の気になるその中身とは?【かんさい情報ネット ten.特集】
兵庫県神戸市と淡路島を結ぶ、明石海峡大橋。全長は3911m、世界で二番目に長いつり橋です。2024年2月、この橋を味わい尽くす「究極のツアー」が開催されました。このツアーの目玉は「橋に泊まる」こと。貴重な旅行体験のお値段は、1人29万7000円!高い?それとも価値がある?そこで取材班は一泊二日の超高級ツアーに潜入!その気になるツアーの中身とは?
【特集】泊まる場所は明石海峡大橋!海から約40mの高さで“橋ンピング”を堪能できる超高級ツアーに潜入 一人一泊29万7000円…気になるその中身とは?

明石海峡大橋に“泊まる”!
全長3911メートル・世界で2番目の長さを誇る吊り橋『明石海峡大橋』で、普段は入れない場所で絶景を堪能し、“橋に泊まる”という一風変わったツアーが企画されました。お値段なんと、一泊一人29万7000円!その中身とは?大阪から参加した国際夫婦に密着しました。

明石海峡大橋のことが学べる『橋の科学館』
2024年2月14日。ツアーの始まりは橋…ではなく、『橋の科学館』から。まずは、明石海峡大橋の構造や歴史を学びます。

日本とコロンビア出身の夫婦が参加
ツアー参加者の中に、『南米・コロンビア出身の妻に喜んでもらいたい』と大阪から参加した夫婦がいました。
(大阪から参加した夫婦・夫)
「結婚記念日もあるんですけど、何か記念に残すためにできることがあるかなと思って、参加しました」
(コロンビア出身の妻)
「すごく楽しみです」

普段は入れない橋の内部へ
橋についてしっかり学んだら、いざ、明石海峡大橋へ。一般人は立ち入り禁止の橋の内部に潜入します。
(ツアーの担当者)
「普段、皆さんが車で走っている下の、維持管理用作業車が走る部分に出て、夕日を見ていただきます」

“海の上”約40mを歩く
海面からの高さは、約40メートル。
(妻)
「ちょっと怖い!」
(夫)
「ちょっと怖い?(笑)確かに。海の上を歩いている感じ」

「海の上を歩いている感じ」スリル満点
足元はスケスケで、スリル満点!隙間を作っているのは、風の影響を受けないための工夫です。

明石海峡大橋には、インフラを支える役割も
(ツアーの担当者)
「黒い管が、本土から淡路島に水を送っています。反対側は、蓋がしてあるのでわかりにくいですが、こちらは電力を淡路島に送っています。明石海峡大橋というのは車が走るだけではなく、水や電気、インフラも支えています」

美しい夕日をゆっくり堪能
そして、車だとすぐに通り過ぎていく景色も、ゆっくりと味わうことができます。
(夫)
「すごくキレイですね」

主催者によると「世界初」橋に宿泊
サンセット鑑賞を終えたら、主催者曰く「世界で初めて」だという、橋に作られたお宿へ。どこに泊まるのかというと、多くの車が行き交う道路の下の『展望施設』です。

特別な体験“橋ンピング”を楽しめる
明石海峡大橋の展望施設にテントが張られ、グランピングならぬ“橋ンピング”が楽しめます。まさに、普段できない特別な体験です。

テントの中は「すごく快適」
(妻)
「すごく快適です。あったかい」
Q.寝心地はどうですか?
(夫)
「『何時間でも寝られる』と言っています(笑)」

『インフラ+観光=インフラツーリズム』に注目集まる
このツアーのように、『首都圏外郭放水路』『東海環状自動車道橋脚』『亀の瀬』といったインフラ施設を観光資源として利用する『インフラツーリズム』は、非日常的な体験を味わえると、各地で注目を集めています。

明石海峡大橋を「五感で体感してほしい」
(兵庫県園芸・公園協会 伊藤裕文理事長)
「橋なんて、ただ単にあるだけだと思っていますけど、そこにはどんな秘密が隠されているのか、五感で体感してもらいたい」

ディナーは、ライトアップされた橋が見える洋館で
夜は、美しくライトアップされた橋を一望できる洋館で、ジャズの生演奏を聞きながら、地元の食材をふんだんに使った豪華ディナーを堪能しました。
(夫)
「ジャズとステキなお食事いただいて、すごく良かったです」

神戸の夜景を見ながら、就寝
Q.明石海峡大橋は、泊まる場所としてはどうですか?
(夫)
「若干、小刻みな揺れはあったんですけど、意外と気にならないかなと思いました」
普段は午後6時までしか開いていない展望台からは、神戸の夜景が楽しめます。
(夫婦)
「おやすみなさい」

朝6時に集合も、曇り空で…
翌日は、橋の上から日の出を見るために、朝6時に集合。しかし、あいにくの曇り空。そこで…。
(ツアーの担当者)
「今回、イレギュラーな形にはなりますが、神戸側の主塔の上300メートルまで、ご案内させていただきたいと思います」

海上約300mの主塔まで、特別に潜入
専用エレベーターに乗って、向かったのは―。
大阪市阿倍野区にある『あべのハルカス』とほぼ同じ高さ、海上約300メートルの主塔の上です(画像参照)。

普段は絶対に見られない景色
そこから見える景色は―。
(妻)
「It's so beautiful…」

車もおもちゃのような小ささに
(妻)
「ちっちゃい車」
(夫)
「ははは(笑)ミニカーですね」

船で橋の真下まで…上から下から、橋を堪能
ツアーは、まだ終わりません。船に乗り、橋を真下から鑑賞します。

29万7000円の価値は…「Yes!」
こうして、様々な角度から橋を楽しんだ一泊二日のツアーは終了。
Q.お金以上の価値は、ありましたか?
(妻)
「Yes!最高」
(夫)
「忘れられない経験ができました」

今回のツアー参加者は数人…課題も
まさに『明石海峡大橋』を堪能するフルコースですが、一人29万7000円という価格が影響したのか、定員50人に対し、参加者はわずか数人。課題も残しました。

『ディナーだけ』『宿泊だけ』など、今後の開催に期待
(伊藤理事長)
「今回、全体で30万円だけど、『ディナーだけ』もしくは『宿泊だけ』『一日のメニューだけ』、そういうことも考えながら、今後は戦略を組んでいかないとダメかなと」
3月29日(金)・30日(土)には、夕日鑑賞とディナーのみのツアー(参加費:一人4200円)が開催されるということです。
(「かんさい情報ネットten.」2024年2月27日放送)
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