来たれ、未来のカメラマン!
「正解」とか「間違い」はない、大切なことはどう表現するかだ!
大阪・枚方市の中学校で報道カメラマンが出張授業を行いました。

「正解」とか「間違い」はない、大切なことはどう表現するかだ!

講師は日々ニュースの現場で活躍する報道カメラマンの小林耕太郎さんと依藤怜奈さん。

 

今回、枚方市立東香里中学校が実施した「職業講和」は、様々な職業のプロフェッショナルな人材を一日講師に招き、臨場あふれるお仕事の現場の話を聞くというもので、現役の報道カメラマンの2人に白羽の矢が立ちました。

 

この日の生徒は、テレビ局の仕事に関心をもっている24人の中学1年生。気になる職業の話を聞くということで、教室に集まってくれました。

 

小林カメラマンは、ニュース取材で使っているENG(Electronic News Gathering)カメラを教室に持ち込み、実際に生徒たちに手でふれさせたり、肩に担がせたりして、プロのカメラマンと同じ動きを体験させながら、映像を撮るという仕事に興味をもってもらうサプライズ演出をしました。

そして、「正解とか間違いはない、大切なことはどう表現するかだ!」をテーマに熱のこもった授業を始めました。

授業の題材は、人気マンガの「鬼滅の刃」。生徒たちには絵を隠し、吹き出しのセリフだけを見せて、どんな絵が描かれているのかを想像させるという「クイズ形式」の授業で、次々に生徒たちに自分の考えを聞いていきます。

実は現役の報道カメラマンにとっても、マンガは教科書のようなもので、仕事中、よくマンガを読みながら、絵の構図を撮影に活かそうと参考にしています。

 

はじめは恥ずかしそうにして、声も小さかった生徒たちですが、「正解とか間違いはない、大切なことはどう表現するかだ!」という2人のカメラマンの熱意にこたえるように、どんどんと積極的になり、自分の意見が出るようになりました。

小林カメラマンは、「原作の絵はあくまでも作者が考えた絵で、それが正しい訳ではなく、これがまさに‘表現’であり、個性である」と説明しました。

そして、大切なこととして、「どうなるかわからないことに、どうやって対応するか」というメッセージを伝え、色々なニュースの現場で実際に経験したときのエピソードを披露しました。

少し前までは、男性のカメラマンが当たり前だったニュース現場でしたが、今はたくさんの女性カメラマンが世界各国の最前線で活躍しています。

2人のカメラマンは、「みなさんの中でも男女を問わず、カメラマンを目指す人が出てきて欲しいです。」と語りかけ、報道カメラマンの仕事の魅力について、時間いっぱい一生懸命話しました。

授業のおしまいには、「今日の話を聞いて、カメラマンに興味を持った人は手を挙げてください!」と生徒たちにうながしたところ、手が挙がった何人かの生徒の中には、女子生徒の姿もありました。

「この中に、将来一緒に働く仲間がいるかもしれない」。2人のカメラマンにとっても生徒たちとの楽しい時間を共有できた、満足感いっぱいの出張授業になりました。

 

枚方市立東香里中学の生徒のみなさん、ありがとうございました!

 

 

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