女主人「お家さん」
鈴木よね
天海祐希
「鈴木商店」のお家さん。深い信頼関係で結ばれた金子直吉と、神戸の一軒の砂糖問屋「鈴木商店」を、樟脳から鉄鋼まで、あらゆる物品を扱う世界的な巨大商社へと成長させる女主人。明治、大正、昭和に渡る激動の時代、まだ女性の社会進出がなされていない中で、たくましく生き抜いてゆく。
「大番頭」
金子直吉
小栗旬
「鈴木商店」の大番頭。身なりに頓着しないが、愛嬌があり、エネルギッシュ。根っからの商売人だが、同時に侍のような無骨な義理堅さも併せ持つ。国民のために商売をし、産業を興す。天才的な勝負勘とチャレンジ精神で、鈴木商店を引っ張って行く。
「初代店主 よねの夫」
鈴木岩治郎
生瀬勝久
「鈴木商店」の初代店主。よねの夫。保守的な考えの持ち主で、主家を富ませ守ることが奉公人の務めと考えている。よねを冷酷に扱い、よねにとっては、立ちはだかる「巨岩」のような存在。
「女中」
千
相武紗季
岩治郎が妾に生ませた娘。素性を伏せて、鈴木商店の女中となる。直吉と恋仲になるが、よねに素性を知られ、店から追い出される。後に、神戸の高級料亭「千歳花壇」の女主人になる。
「女中」
珠喜
黒川智花
千と同時期に鈴木商店に入った女中。田川に恋をする。
「台湾総督府民政局長」
後藤新平
伊東四朗
(特別出演)
台湾総督府民政局長のちの内務大臣。鈴木商店と深い関係にある人物。内務大臣として、日米船鉄交換契約、米価安定などを直吉に依頼する。
「新聞記者」
本村勉
松重 豊
新聞記者。後藤新平と金子直吉が癒着していると疑い、鈴木商店が米の買い占めを行っていると報道する。
「直吉の右腕」
田川万作
大和田健介
直吉が世界進出のため、入店させた英語に堪能な男。直吉の右腕であり、同じ目的に向かって進む朋友でもある。日露戦争で出兵した後、行方不明となる。
「よねの兄」
西田仲右衛門
西村雅彦
よねの歳の離れた兄。神戸で金融業を営み、商業界の大物となる。よねの開明的精神や商売への意欲については全く理解していない。
「女中頭」
イシ
泉ピン子
「鈴木商店」に古くからいる強面の女中頭。よねが嫁いできた後、全ての面で対立するが、徐々によねを認め、支えてゆく。