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紅白 44年ぶり「ジャニーズなし」も

【独自解説】ジャニーズ性加害問題 タレントに罪はあるのか!? NHK紅白44年ぶり「ジャニーズなし」の背景と民放各局のスタンス

 9月27日、NHKは、大みそかの紅白歌合戦についてジャニーズ所属タレントの起用を現時点では見送る方針を示しました。また、ジャニーズ事務所が10月2日の午後2時から会見をすると発表しました。今後の会社運営や再発防止策などを公表するということです。

NHKジャニーズタレントの紅白出演に言及

NHK 稲葉会長「新規出演依頼は当面行わない」

 9月27日、NHKの稲葉延雄会長は、ジャニーズ事務所所属タレントの番組起用について「契約ですでに決まっているタレントはこれまで通り継続するが、新規の出演依頼については、被害者への補償や再発防止への取り組みが着実に実施されていることが確認されるまでは、当面行わない」と述べました。またNHKの幹部は、「この方針はきょうからスタートする。紅白歌合戦に関しても新しい方針が適用される」とコメントしています。NHKはジャニーズ事務所に被害者への補償や再発防止への取り組みを適切かつ迅速に行うよう申し入れています。

読売新聞 特別編集委員 橋本五郎氏

Q.NHKは受信料で運営され、国会で予算が決められているということもあるのでしょうか?
(読売新聞 特別編集委員 橋本五郎氏)
「NHKは公共的な事業ですから、全体に対して範を示さなければいけないというのがあります。そうすると、これだけ問題になっているのに、今まで通りの方針だと絶対に認められません。きちんとしないといけません」

民放各局のスタンスと事務所に求められるコト

フジテレビ・TBS のスタンス

 9月7日の会見を受けた民放各局の対応です。フジテレビは「ジャニーズ事務所が新体制のもと、被害者救済・再発防止を実効性を伴って実施していくよう注視してまいります」としています。タレントの起用については「タレントに問題があったわけではないので、これまで通りキャスティングする」とのことです。TBSは「ひきつづきジャニーズ事務所に対して被害者の救済と人権侵害の再発防止を要望していくとともに、事務所がどう着実に進めていくのかを今後も注視しながら対処してまいります」とコメントしています。またタレントの寄与に対しては「現在、契約・出演しているタレントに関しては、変わりはない。これまでご出演の皆さんは引き続き、出演していただく。(今後の起用について) どう人権を改善していくか、それをどう着実に進んでいくのかを注視しながら適正に判断していく」とのことです。

テレビ朝日・日本テレビのスタンス

 テレビ朝日は「性被害の意識が著しく低かったと反省しています」としたうえで「被害者への実効性のある謝罪・補償、再発防止策などを含むガバナンス強化、社名変更の可能性について申し入れしている」と話しました。タレントについては「性被害への意識が著しく低かったと反省しています。ジャニーズのタレントの皆さんの出演に関しては、タレントの皆さんに問題があるとは思っていないので、その都度 総合的に判断することに変更はありません」としています。日本テレビは「被害者への実効性のある救済や補償、再発防止・組織の見直しなどガバナンス強化、社名の変更の再検討などを申し入れた」とコメント、タレントについては「現時点でキャスティングについては変更するという考えは持っていない」としています。

Q.各経済団体のトップもコメントを出していますが?
(橋本氏)
「この問題を考えていく場合、『タレントに罪はあるのか?タレントも被害者かも知れない』と考えるのなら、ジャニーズ事務所は解体的出直しをきちんと示して、名前を含めて『こう変わるんだ』いうのをちゃんと出して、その中でタレントの能力を発揮してもらうにはどうするか、順番に考える必要があると思います」

Q.今のジャニーズ事務所を保障・救済の会社として、新しい会社を別につくって、タレントはそこに移籍という話がありますが?
(橋本氏)
「イメージが大切です。『全然変わってないじゃないか』と思われてはいけません。タレントもいつまでもジャニーズの名前だと、かえってマイナスイメージになると思います」

(「情報ライブミヤネ屋」2023年9月28日放送)

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