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【独自解説】ファンは予感していた!?「BTS」の“ソロ活動予告”メンバー自らが涙ながらに明かした本音、抱えていた苦悩と葛藤とは
2022年6月16日 UP
韓国の人気音楽グループ「BTS」のメンバーが、6月14日夜、「ソロ活動を本格化」することに言及しました。アジアから世界へ、まさにトップスターとして人気絶頂の今、なぜ個別に活動するのか?メンバーが涙ながらに本音を明かしました。
2013年にデビューした7人グループ「BTS」。圧倒的なパフォーマンスで若者を魅了し、世界進出を果たすと、2020年には、「Dynamite」がアメリカの「ビルボード」総合シングルチャートで1位を獲得。グラミー賞にも2年連続ノミネートされるなど世界の音楽界を席巻し続けてきました。その一方で、2021年9月には、文在寅(ムンジェイン) 前・大統領の特使として国連のイベントに出席し、“未来世代”をテーマにメッセージを発信したことが話題になりました。ことし5月にはホワイトハウスから招待され、バイデン大統領との異例の会談が実現。「アジアン・ヘイト問題」について議論を交わしました。
そんな中、以前から国内外で注目を集めていたのがBTSの兵役問題です。2020年、韓国ではトップアーティストなどの入隊を「満30歳まで延期する」法律が成立しましたが、メンバー最年長のJINさんは現在29歳。これまでの功績を考慮し、メンバーの兵役を免除すべきか否かで韓国世論は割れていました。JINさんの30歳の誕生日があと半年と迫る中、6月14日に公式YouTube内でBTSのメンバーが「ソロ活動の本格化」について言及。それぞれが抱えていた“苦悩”と“葛藤”を明かしました。
「“どんなグループなのか”分からなくなってしまった。僕はいつも歌詞を書くのもそうだし、何を語り、どんなメッセージを投げかけるのかが大切だと思っていて、それが“僕の生きる意味”なのに、それがなくなった気がするんだ」(BTSリーダー RMさん)
また、メンバーたちは、これまでのBTSの活動がどれほど楽しかったかを語る一方で、韓国のアイドルを取り巻く環境や常に音楽を作り続けていくことへの多大なプレッシャーにもついても語りました。
「“アイドルというシステム”自体が、人が成熟する時間を与えてくれない。常に撮影をしたり何かをしていないといけないから、朝起きてあれこれと追われているうちに成長できる時間がないんだ」(BTSリーダー RMさん)
「今になって僕たちは“どんなミュージシャンとしてファンの心に残りたいか”を考えるようになった。それで少し疲れているし、時間もかかるのではないか」(BTSメンバー JIMINさん)
「僕が感じたことを詞にしなければいけないのに、それを無理やり絞り出していた。誰かを満足させなければいけなくて、誰かに聞いてもらわなければいけないから、それがとてもつらい」(BTSメンバー SUGAさん)
当面、メンバーはソロで活動を行うとして、グループでの活動再開の時期は名言しませんでした。
ファンの間では、「グループ活動休止」の予感が囁かれていたといいます。韓国芸能ウォッチャーのヒョンギ氏によると「今回発売した『Proof』は、9年間のみんなの思いが入っている集大成のアルバムだった。そして、メンバー最年長のJINの徴兵制度の延期が今年12月に終わり、来年には入隊しないといけないということもあって、ファンの間では、『そろそろBTSの本人たちから何らかの重大発表があるのではないか』と思っている中で、『いや~来たか』という感じだったのではないか」ということです。
今回の発表についてBTSのメンバーたちは、「個人的な成長」と、「BTS第2章」に向けての“新たな旅立ち”だと説明していました。
「今回はソロ活動に専念して、後でグループとして再び集まった時はこれまでになかった相乗効果を生むだろう」(BTSメンバー Vさん)
“今後成長して戻ってくる”と、前向きに語ったメンバーたち。さらに、所属事務所は6月15日、「BTSはグループ活動と個別活動を並行する。新しいチャプターを始める」とコメントを発表しています。メンバーの今後の活動に注目です。
(情報ライブ ミヤネ屋 2022年6月15日放送)