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【独自激白】“指名候補”駒井千佳子さんと“指名NG”鈴木エイト氏が心情激白!駒井さん「すごく心外だし正直迷惑」鈴木氏「わざと下手な仕切りしたのでは?」その時、会場で何が⁉
2023年10月6日 UP
ジャニーズ事務所の2度目の会見に、“指名NG記者リスト”が用意されていた問題。会見の舞台裏で何が起きていたのか―。“NGリスト”6人の内の1人であるジャーナリスト・鈴木エイト氏、一部報道では“指名候補リスト”に名前が載っていたとされる芸能リポーター・駒井千佳子さんに独占直撃です。
“指名NG”に入れられた鈴木エイト氏は…「記者冥利に尽きる」
鈴木氏から提供された資料によると、中央に会見場のレイアウトがあり、右側の「氏名NG記者」項目に鈴木エイト氏の名前、そして左側の「氏名候補記者」の中に駒井千佳子さんの名前があったということです。
Q.指名ではなく、“氏名”になっていますね?
(ジャーナリスト・鈴木エイト氏)
「これは、『変換を間違えたのではないか』という説と、もしこのプリントが流出したときに、『名前を間違えないために用意したものだ』と言い逃れができる、という話もあります」
Q.“NGリスト”にエイトさんの名前が入っていることは、いつ知ったんですか?
(鈴木氏)
「4日の夜、NHKの報道が出た直後です。知り合いのスポーツ紙の記者から電話があって、『エイトさんの名前が入っていることを確認できました』と言われたのが、最初です」
Q.だったら、呼ばなきゃいいのでは?と思いますが…。
(鈴木氏)
「ある意味、光栄なことだなと思いましたけどね。それだけ手強いと思われているのか、と。記者冥利に尽きるな、という印象を持ちました」
“NGリスト”の存在は、コンサルティング会社も認めました。「弊社が作成し、運営スタッフ間で共有したもので、ジャニーズ事務所様は作成や運営スタッフへの共有を含め、一切関与しておりません。なお、実際の会見の進行においては、こうした資料にかかわらず、登壇者・司会者の判断の下、幅広い媒体の記者の皆様にご質問いただくこととし、貴重なご意見を頂戴したところです(一部抜粋)」としています。
また作成した意図について、会見の運営を担当した関係者は、「“NGリスト”は色々なことを配慮しないといけない、というところから始まっている。会見について議論する中で、ジャニーズ側からも『会見内容についても、人権に配慮しないといけない』という話は出ていた」と話しました。
Q.「人権に配慮しないといけない」ということは、“NGリスト”に載る人は人格的な攻撃をしたり“セカンドレイプ”になるような質問をする人、というふうにも受け止められるのですが、この中にご自身が入っているとしたら、どう思いますか?
(鈴木氏)
「1回目の会見のとき、そういった質問をしていませんので、もしこういった理由でリストに入っていたとしたら、非常に心外です。しかも、1回目の会見に出席していない人も入っているので、どういう基準で入ったのか、というところは疑問です」
“指名候補”に入っていたといわれる駒井千佳子さんは…「“NGリスト”に入れられるより、迷惑な話」
Q.一方、駒井さんは“指名候補リスト”に名前が載っていたということですが、事前に「当てますよ」など打ち合わせはあったのですか?
(芸能リポーター・駒井千佳子さん)
「いえ、一切ありません。5日の夜、一部写真週刊誌のウェブ版で“NGリスト”の記事が写真付きで出ていて、その取材で連絡が来たときに初めて、“指名候補”に自分の名前が入っていることを知りました。会見の前にジャニーズ事務所やコンサルティング会社から連絡があったということは、一切ありませんでした」
Q.一部では、「白い服を着ている」「マスクをしている」「左手で挙手する」など、当てられるためのサインがあったのではないかと言われていますが…。
(駒井さん)
「そう言っている人もいますが、マスクに関しては、芸能リポーターは芸能人に取材をするので、コロナ禍以降は全員マスクをしている状態で、会見や囲み取材に臨んでいます。また、白い服に関しては、私は芸能人に取材するとき自分たちは“黒子”だと思っているので、黒い服しか着ません。ただ、前回の会見のときも黒い服で出席したのですが、『そこの白い服の人』『そこの白い服の人』という形で、白い服を着ている人ばかりが指されていて、私は2時間ぐらいしてから、やっと指されました。なので、『白い服のほうが指されやすいのだろうか』と思って、今回の会見直前に、わざわざ白い服を買いました。1回しかチャンスがない中で指されたいから、前のほうの席に座りたかったので、私を始め他のリポーターも会見開始時刻の2時間前から行って並んで、それで一番前の席を取りました。もし“指名候補リスト”に載っているのを知っていたのなら、そんなことする必要ないと思います。なので、すごく心外ですし、“NGリスト”に入れられるよりも、“指名候補リスト”に入れられるほうが正直、迷惑な話だと思っています」
大混乱の会見場、その時何が…鈴木氏「司会者は仕切らず放置、違和感があった」、駒井さん「『次、行って』という意味で、拍手」
会見で司会を務めた元NHKアナウンサー・松本和也氏にも、リストが渡っていた可能性があります。コンサル会社は取材に対し、「司会者がこのリストを持っていたかは調査中」としましたが、リスト作成の過程を知る関係者によると、「司会者にも、リストは渡されていた。『指名してはダメ』という趣旨のものではないと、事前に説明があった」ということです。
Q.エイトさんは、会場全体の雰囲気をどのように感じましたか?
(鈴木氏)
「私は、比較的後ろのほうにいました。実は、これはあまり伝わっていませんが、僕の右側の後ろのほうにいた、ちょっとガラの悪そうな男性が一番声を荒げていて、特に質問するふうもなく、何かこう…会場を荒らすために来ていたのではないかと勘繰るような言動をされていました。だから、その人の存在だとか、井ノ原さんが諫めたというその後の展開など、一連の流れに関して『何か変だな』という気はしました」
Q.一方、前のほうにいた駒井さんは、どうでしたか?
(駒井さん)
「私は一番前にいたのですが、同じ列にマイクなしで質問している人が数名いました。でも、その人たちの声は、テレビ中継のオンエアにはほとんど乗っていないんです。だから、テレビなどで会見を見ていた人と現場にいた人との“温度差”が大きいなというのは、後で感じました。マイクなしで聞いてしまった記者に対して、東山さんも答えてしまっているんです。だから、それで1回とカウントされたと見ていたんですが、それでも『当ててくれない』とずっと訴え続けていたので、現場にいた私たち記者もフラストレーションが溜まっている状態でした。その中で怒号が飛んで、会場内が騒ぎになって、そこで井ノ原さんが『ちょっと落ち着きましょう』と言ったことで、この会見の内容とは全く違った意味で、『次、行って』という意味で、拍手をしました」
Q.エイトさん、会見の途中、記者が『茶番じゃないか』と言っていたシーンがありましたが、何をもってして『茶番だ』と感じたと思いますか?
(鈴木氏)
「当てられるべき人が当てられていない、というような認識があり、前列のほうで手を挙げていた人が当てられていなかったというのは確かなのですが、それを茶番といえるかどうかは評価の問題になるので、わかりません。ただ、僕が現場で感じていたのは、何ともいえない違和感です。『何か変だぞ。なんで、こんなに仕切らないのだろう?』と」
Q.仕切らない、とは?
(鈴木氏)
「多くの人に質問してもらうのであれば、もっと短く質問と回答を区切ったりなど、司会者がさばくはずなのに、全て放置していました。質問も回答もやたらと時間がかかり、あたかも質問者の数をより少なくするようにしようとしていたのではないか、と思うぐらい仕切りが下手でした。こういう会社がやる以上、本来下手なわけがありません。わざと下手な仕切りをしたのではないか、と思ったぐらいでした」
Q.1社1問だというならば、聞きたいことを全部事前に送付してもらって、重複するものに関しては質疑応答の前に答えてしまう、という手もあったのではないかと思うのですが…。
(駒井さん)
「それは思います。会見の中で新しく発表されたことについては現場で聞きましょう、という形で良かったと思います。あと、質問ではなく自分の感想や意見、糾弾する言葉というのが非常に多くて、質問がすごくわかりづらかったです。質問して答えるという、そのコール&レスポンスが、もう少し短くできたのではないかと思います」
Q.2回目の会見で、「ジャニーズ」という名前をなくす、「新エージェント会社を設立する」という話だったはずが、急に“指名NGリスト”なるものが出てきて、この会見の本質がどこかに飛んでしまいましたよね。もう一度、会見は必要だと思いますか?
(鈴木氏)
「早急にやるべきだと思います。仕切り直して、ちゃんとやらないと、世間の目もそうですし、我々もそうですし、この会社はこの先大丈夫かな?と思いますので、いろんな疑問を払拭するためにも、早急に開いてほしいと思います」
Q.「要注意人物」といわれる方々、つまり自分の意見をとうとうと述べるだとか、人格否定などをする人がいると、会見が止まってしまうので、排除はせずとも後に回すという話も聞きます。次の会見のときには、“NGリスト”はなくなると思いますか?
(鈴木氏)
「また次作られたとして、自分が入っていたらどうかな、と思います。当然、作らないと思いますけど。そういう、いろんなことを勘繰られないような形式で、やるべきですよね。メディア主導で、日本記者クラブなどで開いてもいいわけなので、そういう所で全ての疑問に答えられるような状況を整えたうえで、再度ちゃんとした会見を開くことが一番重要だと思います」
(「情報ライブ ミヤネ屋」2023年10月6日放送)