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【独自解説・デーブの裏ネタジャック】学歴も経歴も生い立ちも!ウソまみれの米・新人議員、デンマークには“第2のメーガン妃”?世界のお騒がせSP
2023年1月20日 UP
世界の“お騒がせ”に詳しいデーブ・スペクターさんがお送りする<デーブの裏ネタジャック>。今回はアメリカの“ウソつき議員”やデンマークの“第2のメ―ガン妃”など『世界のお騒がせSP』です。
アメリカ下院の新人議員 経歴や生い立ちまで…多数のウソで大炎上
まずはアメリカからです。共和党のジョージ・サントス議員は、2022年11月の中間選挙でニューヨーク州から下院議員の立候補し、民主党の議席を奪って当選しました。任期は2年です。しかし2022年12月に「ニューヨーク・タイムズ」がサントス氏の経歴詐称を報じ、大炎上しました。
Q.サントス議員はニューヨークの名門大学を卒業して、大手金融機関に勤務していた、と言っていますが?
(デーブ・スペクターさん)
「卒業していませんし、勤務もしていません。その上で、バレーボールのスーパー選手だといっていますが、バレーボールもしていません。細かいウソが多い人物です。少々の誇張はほかの議員もしていますが、何から何までウソです」
Q.ユダヤ系とウクライナ系の子孫という話は?
(デーブさん)
「全部ウソです。さらに、先祖がホロコーストを生き残ったという話もしていて、それが不謹慎だと叩かれています」
Q.現地でも話題になって、マスコミに追われているようですが…
(デーブさん)
「ニューヨーク選出ですから、選挙区の皆さんにとってはいい迷惑です。本当は仕事をしてほしいのです。共和党も恥ずかしいので出て行けと言っています。しかし、本人も頑固で辞めませんし、ここまで騒がれてむしろ喜んでいるのではないかと思います。また任期が2年ですので、『2年したら選挙があるからそれまでは居させてよ』みたいなことも言いやすいのです」
Q.2020年3月7日に新型コロナに感染していて、これが本当であればニューヨーク州のコロナ患者第1号では、と報じられていますが?
(デーブさん)
「そこになるともうわからないです。ただ、彼の言っていることは、本当のことの方が少ないかもしれません」
Q.「サントス議員」と名前を呼ばれても返事をしないから、名前もウソじゃないかと言われているようですが?
(デーブさん)
「彼は昔の上司の名前を使っていて、本人も自分の本名と混乱していると思います」
サントス議員本人は「私は犯罪者ではない。私の罪は経歴を脚色したことだ」と、今回のスキャンダルは、下院議員の任期2年を全うすることを防げないと主張しています。また、「私は政党や政治家のためではなく、地元の人々に奉仕するために選ばれました。私は辞めません!」と話しています。
経歴詐称は過去に日本でもありました。2003年の衆院選で、福岡2区から出馬した民主党議員が、自民党の大物議員らを破って当選しました。その議員は選挙時にアメリカのペパーダイン大学卒業としていましたが、学歴詐称疑惑が報じられ、2004年、議員はウソの学歴を認め衆議院を辞職、その後、起訴猶予になっています。日本では公職選挙法で、「当選目的でウソの経歴などを公にした場合、2年以下の禁固または30万円以下の罰金」と定められています。
日本には公職選挙法がありますが、デーブさんによるとアメリカの場合、「下院には倫理委員会があるが、通常は現職議員の不正行為を審査するためのもの。サントス氏が虚偽の説明をしたのは議員就任前なので難しい」としています。
Q.当選前のことは倫理委員会で調べられないのですか?
(デーブさん)
「日本の法律の方がよくできていると思います。アメリカでは当選してからでは遅いのです。アメリカで議員を辞めさせられるのは、選挙資金関係の不正があったときです。昔、南北戦争の時に“売国罪”で議員がたくさん辞めさせられたことがありましたが、近年は2人しか辞めさせられていないのです。本人が辞めると言わない限り辞めさせるのはハードルがとても高いのです。ただ、サントス議員はほかにも疑惑がありますので、2年以内に辞めさせられるかもしれません」
ブラジル当局は2008年に盗まれた小切手の詐欺事件での捜査を再開すると発表しました。これは、このサントス議員が小切手と偽名を使って、約9万円の買い物をした疑いが持たれているというものです。選挙資金監視団体は、サントス議員が違法な手口で選挙資金を集めたとして連邦選挙委員会に調査と処罰を求める訴えを起こしました。デーブさんによると「共和党としては下院で民主党に対して僅かな差で過半数を維持しているので、サントス議員が辞めた後に激しい補欠選挙をするのはちょっと避けたいのでは」ということです。
Q.アメリカの議員は経歴詐称が多いのですか?
(デーブさん)
「ここまでの人は記憶にないです。立候補のときに履歴書などで身辺調査はします。サントス議員の場合、地元の小さな新聞社がおかしいと言っていたり、選挙委員会の人も知っていたかもしれないのですが、『当選できたら良いんじゃないかな』と無責任に目を瞑った人もいるのでは、という別問題も起きています」
デンマーク王室に“第2のメーガン妃”?ヨアキム王子の妻マリー妃
デンマーク王室のマリー妃とイギリスのメーガン妃に多くの共通点があると話題になっています。マリー妃は次男のヨアキム王子の妻で、1994年にアメリカでビジネスと経済を学び、卒業後、広告代理店などで働いていました。2004年にヨアキム王子とパーティーで出会ったということですが、そのときはそれぞれにパートナーがいました。その後、2006年にヨアキム王子との交際を発表して、2008年にヨアキム王子と結婚しています。
Q.次男と結婚したところや、生まれはフランスですが、アメリカで勉強してアメリカナイズされているところもメーガン妃と近いものがありますね
(デーブさん)
「彼女はデンマーク王室のスリム化で子どもたちの称号が剝奪されたことなどを恨んでいるのではないかと思われています。スリム化はやむを得ないものでしたが、マルグレーテ女王のやり方がよくなかったです。突然すぎて、時間をかけて相談しながらすれば良かったのですが、突然過ぎたので次男のヨアキム王子が怒ってしまいました」
ヘンリー王子・メーガン妃の場合も、アーチー君とリリベットちゃんには称号はありません。ヘンリー王子は、「アーチーとリリベットには、王室と親交を持つことを望む」と発言しています。デンマークのマリー妃はスリム化のために子どもたちの称号が剥奪されたときに、地元紙の取材に対して「突然の知らせで、子どもたちに変化や人々の反応に備えさせる時間がなかった」と反発とも捉えられる発言をしています。
Q.称号が無くなると一般人になってしまって、収入なども変わってくるのですか?
(デーブさん)
「家族に財力があるので、助けてくれるとは思いますが、公務をしないのでその代わりに就職しないといけないと思います。ただ、誰の子どもかは分かるので、特別扱いというか恵まれた環境あることは変わりがないです。称号が無くても王族であることに変わりはありません。マリー妃とメーガン妃を比較しますと、デンマークの場合、王室に入るとデンマークの国籍を取らないといけません。メーガン妃もイギリス国籍を取らないといけなかったら、意気込みも変わっていたと思います」
ヘンリー王子夫妻は、2020年に英国王室を離脱し、その後メ―ガン妃の出身地であるアメリカで生活しています。一方のヨアキム王子夫妻も留学のため2019年、一家でマリー妃の出身地であるフランスに移住しています。現在、ヨアキム王子はフランスのデンマーク大使館の駐在武官を務めていて、公務をほぼ行っていないとのことです。
Q.ヨアキム王子はデンマークに帰らず、何もしていないということですか?
(デーブさん)
「公務は基本的に自分の国のなかで行うものですので、今はやりにくいです。ただ、彼らは王室から離脱をしたり悪口とか批判はしていません。おそらく子供たちのことを考えてフランスで教育をさせていると思います。そもそもスリム化したデンマークではイギリスと比べると公務そのものがないので、やむを得ないです。しかも予想以上に王室にたくさん子どもが生まれたのでこういうことになったと思います」
ヨアキム王子は今年の夏からアメリカのワシントンで軍のトップの仕事を獲得したと地元紙が報じています。夏以降にパリを離れてワシントンに引っ越すと見られています。
マリー妃は皇太子夫妻との関係について聞かれた際に「複雑」と答えています。さらに、「娘のアテナ王女が称号剥奪宣言後、学校でいじめを受けた」と話しています。この“いじめ発言”ですが、メアリー皇太子妃が長年「いじめ問題」に取り組んでいることから、デンマーク王室関係者はいじめ撲滅を訴えてきたメアリー皇太子妃に対する攻撃ではないかとみています。
(デーブさん)
「王室のスリム化は良いのですが、今後生まれてくる子どもにすればいい事であって、すでにいる子どもの『称号を剝奪』っていうのはちょっと響きが悪いので、女王の判断が間違っていたのではないかと思います」
一方、女王との関係について、マリー妃は、「王室に対して疑心暗鬼になったことは一度もありません」としています。ヨアキム王子は「足りなかったのはコミュニケーション。私たちは再会し、道を修正した」と話しています。マルグレーテ女王も「ヨアキム王子とマリー妃との関係が悪化したことに心を痛めている。王室が理解し合い自信と新たな勇気を持って新年を迎えられると確信している」とコメントしています。
Q.デンマークはイギリスほどもめていない感じですが、国の影響力や王室の規模なども関係しているのですか?
(デーブさん)
「デンマークの王族は自転車に乗っていたりして、非常に身近な存在なのですが、イギリスの王族は国家に近いような感じがして重みが違います。デンマークのマリー妃は王室の批判はしていませんし、メーガン妃のように夫を親戚や友人から孤立させたりはしていませんので、そういう意味ではもめている印象も悪い後味もありません。ただ、女王の段取りだけは良くなかったです」
(情報ライブミヤネ屋2023年1月17日放送)