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東山社長・井ノ原氏との面会1時間の全内容

【独自激白】元ジャニーズJr.橋田康氏 東山社長・井ノ原氏と面会1時間の全内容「東山社長から直接謝罪受けた」ジュリー氏は同席せず

 ジャニー喜多川氏の性加害問題を巡って、ジャニーズ事務所の東山紀之社長が9月21日、被害者である元ジャニーズJr.橋田康氏に直接謝罪しました。「ミヤネ屋」は22日、橋田氏ご本人に謝罪の一部始終などを伺いました。「変わるきっかけ、向かい合うきっかけをくれてありがとう」という東山社長の言葉が一番印象に残ったという橋田氏。

元ジャニーズJr.橋田康氏

Q.東山社長から謝罪を受けられたということですが、東山社長と1対1で行われたんですか?
(元ジャニーズJr. 橋田康氏)
「実はそこに井ノ原さんもいらっしゃいました。常にいらっしゃるかどうかは分からないですが、21日時点での最大の対応をしてくださったのかなと、僕は勝手に感じています」

Q.直接お会いになって、橋田さんの中で心の持ちようや心境の変化はありましたか?
(橋田氏)
「僕自身が前に進んでいかなきゃいけないと本当に思っています。ただ、僕が今所属しているタレントさんやそのファンの人たちを苦しめたりしてしまっていることに対して申し訳なさを感じていて、それを東山さんに伝えたときに、『いや、変わるきっかけ・向き合うきっかけをくれて、ありがとう』と言ってくださったので、前を見てくださっているのかなと思いました。同じ方向なのかどうかは分かりませんが、きちんと前を向いてくださっていると感じたときに、自分の中で少し救いになりました」

橋田康氏のプロフィル

 橋田氏は1998年、12歳でジャニーズ事務所に入所し、2004年に19歳で退所しました。13歳の頃、公演で訪れた宿泊先のホテルでジャニー喜多川氏から性加害を受けたといいます。当時の状況について、「行為が終わって、ジャニーさんが部屋からいなくなると、すぐに起き上がって、シャワールームに行きました。体を洗い流しているうちに、涙が自然と出てきて、止まらなくなりました」と振り返っています。そして2023年5月、ジャニー氏による性加害を告白しました。

Q.ジャニーズ事務所・東山社長のほうから、連絡があったのですか?
(橋田氏)
「ジャニーズ事務所から連絡を頂きました。僕はFCCJの記者会見のときにジュリーさんとはお会いしていて、そのときに連絡先はお伝えしているので、その経緯で連絡しやすかったのかなと思います」

Q.「何月何日、空いていますか?」と聞かれたのですか?
(橋田氏)
「『いつ空いていますか?』と聞かれて、僕が『この日なら大丈夫です』と、お答えした形です」

ジャニーズ事務所で東山社長・井ノ原氏と面会

 今回、橋田さんが面会したのは、ジャニーズ事務所内の部屋だったといいます。

Q.ジャニーズ事務所内でというのは、どういう経緯で?
(橋田氏)
「連絡のやり取りの中で、ジャニーズ事務所でも構いませんでしょうか?というお伺いは一度もらっています。僕にとっては、今会社が変わっていかなきゃいけないときですので、会社の中がどうなっているかというのも、僕自身は知りたかったことではあるので、言ってしまえば、僕の中ではどうぞ、ぜひお願いしますと。しかし、他の人は違う人もいるので、場所の選択肢を用意したほうがいいんじゃないでしょうか?ということは、お伝えしました」

Q.東山社長と橋田さんが向かい合って座り、井ノ原さんは横にいらっしゃったのですか?
(橋田氏)
「基本的には東山社長と対話をするという時間だったので、そこに緊急という形で井ノ原さんが、『参加させてください』という感じでいらっしゃったので、少し距離を置いて、いらっしゃったのかなと思います」

Q.どのように出迎えられましたか?
(橋田氏)
「入ってすぐ、まず東山社長が立って待っていてくださっていて、本当に苦しい思いをさせて申し訳なかったということを伝えてくださいました。まずは謝罪から。井ノ原さんは、どこまで言っていいかわからないですけど、何か威圧感があったり苦しかったりしたら、すぐに言ってくださいと、その部屋に入る前にお声がけくださいました」

Q.今回、何十年ぶりに東山社長に再会されたのですか?
(橋田氏)
「20年ぶりぐらいです」

Q.ジュニア時代、東山さんは憧れの人でしたか?
(橋田氏)
「そうですね。お世話にもなったし、恩も感じていました」

Q.一般的なイメージとして、弁護士やカウンセラー、精神科医がいるのかなと思ったのですが、そういった方はいなかったのですか?
(橋田氏)
「いなかったですし、僕自身がそこを求めていませんでした。威圧感などを少しでもなくすような姿勢を取ってくれたんじゃないかと思いますし、僕は何もストレスは感じずに過ごせました。東山社長から謝罪があったときは重い空気になってしまいましたが、それだけ真摯に受け止めてくださっているのかなという心証です」

Q.ジュリー前社長はいらっしゃらなかったのですか?
(橋田氏)
「いなかったですが、既にお会いして謝罪していただいているので、今回は今の社長と会ってお話しをする時間として受け止めたので、何も疑問は抱きませんでした」

Q.東山社長から聞き取りがあったのでしょうか?どんな質問がなされたのでしょうか?
(橋田氏)
「聞き取りというよりも、僕が何を考えていて、どうしていったらいいかという意見や気持ちを聞かせてくれませんか?というような、受け止めてくださるような姿勢でした」

お金の話は一切なかった

Q.補償や救済について、具体的な提案はありましたか?
(橋田氏)
「まず、僕が何を求めているのかということは聞いてくださいました。僕自身が未来、こういうことが二度とないような状況を作っていくために、僕は告白したので、今後こうならないためにどうしていくのかという話をたくさんできたかなと思います」

Q.橋田さんが求める補償と救済というのは、謝罪はもちろん金銭的な話も出てくると思うのですが、そこの部分はどうでしたか?
(橋田氏)
「本当に赤裸々に言いますが、お金の話は一切なく進みました。それは多分、僕自身がそこというよりも、もっとこう考えている・こう思っているということにフォーカスを当ててくださっていたというのもあるかもしれませんが、お金の話は一切なかったです」

「二度と被害起きない環境を」と要望

Q.橋田さんにとっての補償と救済とは、何ですか?
(橋田氏)
「こういうことが二度とないように、タレントさんたちが本当の意味で守られる状況を作っていって、エンタテインメントの世界もそうですし、いろんな世界がクリーンになっていくことが、僕にとっての救済です。ジャニーズ事務所がこの状況を乗り越えて強くなり、改めてエンタテインメントを発信できる状況になってくれるのが、僕も被害者というレッテルが剥がれていって、そのことが僕にとっても救済なので、そういう状況をどんどん作っていってほしいという話をしました。自分にとって形が構築されていくことで、忖度が生まれない、メディアもキレイでという、いろんな影響が出ると思うので、そういう場面に自分はいないですけど、例えば子どもができたときに安心して送り出せる世界というか、そういう環境を作ったきっかけになれたんだなと思えたら僕はすごく幸せだなと思いました。もし、開口一番に『補償いくらです』と出されたとしたら、僕はすごく不快だったと思うので、21日の対話の内容は僕の中ではすごく有意義な時間でした」

Q.ジャニーズ事務所の未来を考えて、橋田さんも提言されると思いますが、東山社長と井ノ原さんにお会いになるのは、今回が最後ではなく、何度か会うということになると思いますか?
(橋田氏)
「また意見を聞かせてくださいという話はありましたが、具体的にいつなのか、本当に会うのかは決まっていません。ただ、僕もこれが最後で、これで決着ですというつもりはないので、また機会を図って、お会いできるのかなと信じています」

Q.再発防止はもちろんですが、クリーンなエンタテインメントというものを今後実現していくため、もっと言うとそれを監視するというのはすごく大切だと思います。ジャニーズ事務所だけでなくメディアの問題もあると思いますが、それは東山社長との対話の中で、社名変更も含めてですが、こういうふうに変わっていくんだと具体的な話はありましたか?
(橋田氏)
「僕も気になっていた点でもあったので、会社名が変わるのかということは聞いたんですけど、10月2日の発表にしっかりとした提言ができるよう準備中ですという答えだったので、そこを注目したいなというところが着地点でした。名言はされませんでした」

Q.今後は性加害などハラスメントを含めて起きないようにするために、こういうふうにしていきますみたいなのはお話しはありましたか?
(橋田氏)
「どうしていったらいいかという部分がメインではありましたが、東山社長がタレントの人たちの意見を直接聞けるように、どうしたらいいかということを試行錯誤しながらやっているという話は聞きました。ただ、すごくドライな言い方になってしまいますが、どれだけ頑張っていると言っても、結局それが可視化されて周りから見えていなければ分からないことなので、それはハッキリと言わせていただきました。透明化ということは必要なのではないかと、意見は伝えました」

Q.ジュニア時代に、井ノ原さんとの面識はありますか?
(橋田氏)
「あります、お世話にもなっています。面会のとき、井ノ原さんは今ジュニアをみていらっしゃる立場なので、僕が在籍したときとこういうふうな形でああ違うこう違うという話をしてくれたりとか、その上でどう思いますか?という話はしてくださいました」

Q.何が変わっていましたか?
(橋田氏)
「確実に変わっているんだろうとは思いましたけど、実際見てもないですし、本当に井ノ原さんの言葉だけでしたので、本当にどうなのかというところもまではわかりません。でも、例えば僕がいたときは大人がいなかったことがすごく大きかったです。いたのはジャニーさん、マネージャーさん、振り付けの方だけでした。ジャニーさんはそういうことがある、マネージャーさんにも性加害の噂がある、振り付けの方は厳格な方で『人前に立つことは厳しいことなんだ』という方だったので、何か、特に私生活のことを相談する対象ではなかったので、頼れる大人がいませんでした。今は、ジュニア同士がちょっと揉めただけでも、ちゃんと井ノ原さんのところまで情報が入ってくるという話を聞いて、状況が変わったんだと感じました」

芸能リポーター・駒井千佳子さん

(芸能リポーター・駒井千佳子さん)
「21日、橋田さんがX(旧ツイッター)での投稿で、『このような形での再会は、本当に望んでいた形ではなかったんですが』と書かれていました。橋田さんが望んでいた形というのは、どういうものだったのか教えていただけますか?」
(橋田氏)
「僕はジャニーズ事務所を辞めてからも、エンタテインメントの世界でずっとやってきました。頑張っていれば、東山さんに舞台などの現場で会えると信じて頑張っていた部分もあり、そういった意味での恩返しができると信じて頑張っていた時期もありましたので、それが今、僕が被害者で、責任を負った社長として会うというのは僕の中では望んでいた形ではなかったです。『すみませんでした』と東山さんに謝ってもらうことが僕の望みではなかったので、ただそこの責任を負ってその座に就いたということならば、僕も向かい合わなければいけないなと、しっかりとお話しさせていただきました」

(駒井さん)
「橋田さんから見た東山社長や井ノ原さんの印象はいかがでしたか?」
(橋田氏)
「繊細に気を遣って扱ってくださって、ケアフルな感じの対応でした。ただ、声だったり仕草だったりは昔のまま変わっていないので、ちぐはぐな感覚でした。覚えていらっしゃるかは分かりませんが、ご飯に連れていってくださったり、楽しく過ごした時間もあったので、それが一転して、再会したときに謝罪という形だったので…」

社名変更について、橋田氏が思うこと

Q.今言われているのが、これまであったジャニーズ事務所は補償専門の会社になり、新しくエンタテインメントの別会社を作るんじゃないか、と。この図式になった場合、どう思われますか?
(橋田氏)
「もしそうなった場合、僕は肯定的な気持ちでいれると思います。ジャニーズ事務所としての責任・罪はしっかり背負って、ただ今在籍しているタレントさんたちにその罪を背負わせるわけではないという形が、僕は良い形だとは思います」

Q.社名変更という話も出ていますが、フラッシュバックを起こしたりするという人もいますが、橋田さん個人的にはどう思いますか?
(橋田氏)
「ジャニーズ事務所というものが今すぐなくなればいいとは思っていません。責任を持って、罪を背負って、救済に向かっていくジャニーズ事務所というものはなければならないのかなと思います。ジャニーズ事務所じゃないと、他の名前にしたからもう大丈夫でしょってことに繋がってしまうと、ちょっと違うのかなと思うので、名前を変えたからいいじゃないかということに繋がらないように、潔くジャニーズ事務所という名前として補償に当たるのは、一つの形だと僕は思います」

Q.ジャニーズ事務所には今後、どういう組織、どういうエンタテインメントを目指す会社になってほしいですか?
(橋田氏)
「徹底して子どもを守れる会社です。こういう状況があったからこそ、もう二度とこういうことがなく、子どもたちの才能をしっかり守れる会社として、世界に誇れるぐらい有名になってくれさえすれば、僕はそれが一番良いんじゃないかと思います。あと、一つ言いたいのは、僕自身SNSに発信することで『これから良い方向に変わっていこう』と思っているんですが、『あなたは性被害を軽視しすぎている』とか、『これは有罪としてあるべき問題だから』ということをよく言われます。でも、今はもう罪に問われる人がいないわけですから、これからどうしていくのか、どうしていけばこういうことが二度と起きないかということを、関心を持つ人を含めて、意識を変えていこうとなっていけば、すごく幸せだなと思います」

(「情報ライブ ミヤネ屋」2023年9月22日放送)

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