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東京・港区の修学旅行は海外へ

中学の修学旅行は全員で海外に⁉一人最大40万円の費用を区が負担…東京・港区の区立中学校で実施発表も「他に予算割くべき」「子どもは国の未来」と賛否両論

 東京・港区は2024年度から、区立中学校に通う3年生(約760人)を対象に、シンガポールへ3泊5日の修学旅行を実施すると発表しました。実施する意義として、『現地での対話の経験』・『異文化体験』としています。

費用の差額は区が負担

 これまで港区の修学旅行は、京都や奈良などで実施していて、費用は1人当たり約7万円、区の負担はありませんでした。これがシンガポールになった場合、1人当たりの費用は以前と同じ約7万円に抑えるということですが、それに伴い区の負担が1人当たり約40万円に上る見込みだということです。

港区民の声は

 港区民はどう感じているのか、街の声を聞いてみると…。

(港区在住)
「うちは子どもが5人いて、なかなか海外旅行に行けないので、今までと同じ金額で行けるなら賛成です。ありがたいです」
(港区在住)
「どこかがやり始めないと始まらないというのもあるから、ここから始まって、全国に広がるのが一番良いかなと思います」

 一方で、こんな声も…。

(港区在住)
「海外旅行が悪いとは一概には思いませんが、本当に今必要なものなのか…港区の税金が高いのは仕方がないにしても、他に予算を割いてもらうところがあるのでは?」

港区以外の声は

 では、区外在住の人たちは、どう思っているのでしょうか?

(練馬区在住)
「それだけ港区の財政が良い、使えるお金があるということですよね。うちの子どもたちだったらきっと喜ぶでしょうし、余裕があるのなら、いいんじゃないかと思います」
(横浜市在住)
「グローバル化なので、日本じゃなくて海外でもいいと思います。子どもは国の未来なので、子どもに使うのは、アリ」

 しかし、こんな意見も…。

(川崎市在住)
「不平等感が、どうしても…中学生のうちに海外に行って、知見を広げることは悪いことじゃないと思うので、やり方を工夫してほしかったと思います」
Q.正直、修学旅行で海外に行くのは…?
(川崎市在住)
「超うらやましいです!」

海外の修学旅行を実施した公立中は0.2%

 「全国修学旅行研究協会」が行った2019年の調査では、海外での修学旅行を実施した公立中は9575校中18校でした。調査担当者によると、自治体内の全中学校が実施するのは、恐らく日本初ではないかということです。

(「情報ライブ ミヤネ屋」2023年9月15日放送)

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