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故・笑福亭笑瓶さん(写真:毎日新聞社/アフロ)

「ADもPも関係ない!」笑福亭笑瓶さんが笑顔に込めていた思いと知られざる“芸術家肌”の一面…30年来の親友ガダルカナル・タカさんが明かす素顔

 急性大動脈解離で、66歳の若さで亡くなった、笑福亭笑瓶さん。多くの仲間たちから愛された笑瓶さんに、相次いで悲しみの声が寄せられています。同い年の親友であり、長年家族ぐるみの付き合いもあるというガダルカナル・タカさんが、2月23日放送「ミヤネ屋」の中で、笑瓶さんの知られざる素顔を明かしました。

突然の訃報(写真:毎日新聞社/アフロ)

Q.タカさんは今日(2月23日)午前中、笑瓶さんに会われたんですね?
(ガダルカナル・タカさん)
「そうなんです。昨日(亡くなった22日)、行きたかったんですけれども、残念ながら仕事が終わって東京に戻ったときにはもう、遺体を安置していた所が時間的に無理ですということで、先に僕のかみさんが行ってくれて、笑瓶ちゃんの奥さんと色々話したり、今後のことを相談したりしていたらしいのですが、僕は行けなくて。今朝(23日朝)、同じ仲間で楽しくやっているぬっくん(温水洋一さん)と一緒に、最後のお別れ、顔を見に行ってきました。闘病していたわけじゃないので、やつれたりとか、苦しい、きついという感じじゃなく、本当にきれいなままの顔で。顔を見たときに『これだけきれいな顔にしてもらってよかったな』と。最後のお別れのときには、『きれいな顔だけど、よく見たらやっぱり、お前の顔にはなりたくないわ』と言って、お別れしてきたんです(笑)」

Q.笑瓶さんは笑っていましたか?
(ガダルカナル・タカさん)
「ちゃんと笑顔っぽく、なってくれていました(笑)」

Q.30年以上の付き合いということですが、タカさんと笑瓶さんが親しくなるきっかけは何だったのですか?
(ガダルカナル・タカさん)
「30年ぐらい前に笑瓶ちゃんが東京に来て、今の太田プロダクションに入るんですが、我々たけし軍団も太田プロに所属していて、その頃に我々と、ある出版社さんに軽いいざこざがあって、事務所に迷惑かけちゃいけないということで、たけし師匠の個人事務所に軍団もみんな一緒に所属することになって、太田プロを出たんです。その後、バラエティー番組で顔を合わせるようになったときに、『本当はたけし師匠がいて一緒に事務所にいるときに、軍団さんと一緒に仕事がしたかった』という話をしていて、話が弾む中で『年も一緒だね、ちょうどデビューも同じぐらいだ』という話で。弟子と師匠という師弟関係を持っている芸人は、僕らが最後の世代なのですが、師匠同士も仲がいいし、師匠との兼ね合いとか色んなことでも話が合うし、相談し合えることもあったりして、そこからどんどん仲良くなっていきました。本当に偶然ですけれども、お互いの自宅が中野で、ものすごく近所だったんです。それでちょくちょく食事に行ったり、飲みに行ったりするようになって。20年ちょっと前ですかね、お互いに『引っ越する』と言って、引っ越した先が、本当にこれも偶然なんですけども、歩いて2分ぐらいのところだったんです。それもあって、週1回ぐらいは必ず飲みに行ったり、食事に行ったり、月に2・3回は時間をなんとか合わせてゴルフに行ったり。1回目の大動脈剥離で入院するまでは、ずっとやっていました」

Q.笑瓶さんは、東京に進出してからあっという間にバラエティー番組で人気者になりましたが、タカさんはどういうふうにご覧になっていましたか?
(ガダルカナル・タカさん)
「色んな場所、個人の対応力があると思っていました。我々はずっと団体で芸をしていたので、どこに行くにも団体の武器を持って行っていましたが、笑瓶ちゃんは行く先々で自分のポジションを探して、そこで上手に仕事をこなしていって、いつの間にかその輪の中心になってみんなを盛り上げていくということが非常に上手かったので、本当に勉強になるし、軍団もそれぞれ個人で仕事をするようになったときには、キャラは違うけれども同じようなポジショニングで仕事をすることが多かったので、そういうところもよく話をしていました」

Q.笑瓶さんは本当に裏表のない楽しいお酒で、いつも笑わせてもらっていましたね?
(ガダルカナル・タカさん)
「もう会った瞬間からずっとくだらないことを言い合って、宮根さんにもよく朝方まで付き合ってもらって、バカみたいに3人で笑いながら酒飲んでいましたけども。とにかく何か笑いを取りたいっていうタイプなので、そこにあるものを1個取って急にそれでボケてみたり、くだらない話の口火を切ってくれましたからね。そこから話が広がって、本当に楽しかったです。おっさんが集まってあんなどうでもいい、くだらないことでずっと笑っていられるっていうのは本当に楽しくて、それをいつもリードしてくれていたのが、笑瓶ちゃんでした。美味しいお酒でしたよね」

Q.会うと必ず「宮根ちゃん、元気?頑張ってるな!」と声をかけてくれて、優しいんですよね。
(ガダルカナル・タカさん)
「本当に誰にも分け隔てなく、まず笑顔で挨拶をして『いつも見てるよ』っていう、声をかけられた人の気持ちが暖かくなるような感じで接してくれるので、笑瓶さんに助けられたとか、笑顔をくれていつも助かりましたと言う人、多いですもんね。あの低い大きい声で笑う、笑瓶ちゃん独特の笑い方で、人のお芝居とか見に行ったときは本当、恥ずかしいんですよ(笑)。ちょっとみんなとツボが違うので、関係ないところであの声で笑われるとみんなが振り向くんでね、横にいて恥ずかしくてね(笑)」

Q.分け隔てがなかったと、みんな言いますね。
(ガダルカナル・タカさん)
「本人がもともと持っていたものだとは思うのですが、1人で単身東京に出てきて、勝負だというときに、『色んな人と仲良くしよう。色んな人を助けて、助けてもらおう。友達もたくさん作って、仲良く番組を作り上げていきたい』というような気持ちがあったらしいんです。『俺はADもプロデューサーも関係なく、みんなと仲良くやりたいんや』というのは、常々と言っていました」

Q.テレビと私生活の裏表がこれだけない方というのも、他にいないですよね?
(ガダルカナル・タカさん)
「そうですね。あんなふうに見えて実は芸大出身なので、意外と繊細だったり、ものすごく細かくこだわるところや芸術家肌的な所もあって。皆さんあんまりご存じないと思いますが、コレクションするのも意外と好きで、ライターのジッポーだとかモデルガンとかも、部屋にいくつかコレクションして飾ってあったり。あと車が大好きで、駐車場の裏にガラスで囲った照明付きの駐車スペースを作っていて、カスタムした車を1台持っているんですけれども、それを見ながらお酒を飲んだりするのが好きだったりとか。普通の笑瓶さんとは違う一面も持っていました」

(「情報ライブミヤネ屋」 2023年2月23日放送)

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