9657「祝い膳のアクセント」

2024 . 11 . 15

9657

 

 

10月25日の「ミヤネ屋」で、佐藤佳奈アナウンサーからの質問を受けました。

「祝い膳」

のアクセントは、どうなんでしょうか?と。「NHK日本語発音アクセント辞典」には載っていなかったそうです。一応、私は、

「イ/ワイ\ゼン」

と答えたのですが、ナレーターの鹿瀬さんは、

「イ/ワ\イゼン」

と読んでいました。

そこで放送終了後に改めて「NHK日本語発音アクセント辞典」で「祝い○○」という言葉を調べてみました。すると、

「祝い歌」=「イ/ワ\イウタ」「イ/ワイ\ウタ」

「祝い着」=「イ/ワ\イギ」「イ/ワイ\ギ」

「祝い事」=「イ/ワイゴト」

「祝い酒」=「イ/ワ\イザケ」「イ/ワイ\ザケ」

「祝箸」=「イ/ワイバ\シ」

「祝い日」=「イ/ワ\イビ」「イ/ワイ\ビ」

「祝い物」=「イ/ワイモノ」「イ/ワイモノ\」

と「祝い○○」の言葉が載っていました。

そうか、つまり、

「『祝い』は『イ/ワ\イ』」

だから、それに「○○」が付いたら、そのアクセントを保って、

「イ/ワ\イ○○」

で「ワ」の後に下がるけど、複合語が「一語」として結合が強くなってきたら(つまり言葉として、こなれてきたら)、アクセントが後ろにずれて、後ろの単語の前まで引っ張ってきて、

「イ/ワイ\○○」

となる。そして更に結合が強くなると、「平板」や「尾高」の、

「イ/ワイ○○」「イ/ワイ○○\」

になるのではないかなと思いました。

いかがでしょうか。

 

(2024、11、14)