『校歌斉唱!日本人が育んだ学校文化』(渡辺裕、新潮選書:2024、7、25)

2024 . 10 . 3

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ちょっと前から「校歌」を含む「団体歌」に興味があって(令和ことば事情9506「団体歌」参照)、そのタイミングでこの本を見つけたので、迷わず購入。

昔の校歌は、有名な学校の校歌のメロディーに、独自の歌詞を付けた、「替え歌」のようなものが多かったという。つまり「メロディーの価値」が低かった。著作権意識もないだろうし。「応援歌」「学生歌」がたくさん作られて、「校歌」もその一つというような扱い・位置付けだったとか。

具体例でいうと、岩手県の盛岡一高(澤口アナの母校)の校歌のメロディーは、なんと、「軍艦マーチ」

だと。そのことをフェイスブックに書いたら、NHKのプロデューサーをしている後輩が、

「ちょうど来週、盛岡一高の校歌を『鶴瓶の家族に乾杯』で紹介しますよ!」

と書き込みがあって驚いた。当日の放送を見たら、リズムなどは違うけど、確かにメロディーは「軍艦マーチ」だった!!

そういえば「同志社大学のカレッジソング」は、アメリカの「イェール大学のカレッジソング」と同じメロディーで、それはもともと、ドイツの「ラインの守り」という曲なのだ。それは、映画「カサブランカ」に出て来るので知っていましたが。同じようなものか。歌の世界は面白いなあ。

 

 

 

(2024、9、9読了)