時代考証の第一人者、NHKの大森洋平さんが大阪に来られたので、久々に一献となり、話に花が咲きました。その中で、
「青森の津軽や秋田など『北前船の寄港地』には、西日本の言葉遣いや風習が伝わって残っている」
という話をしたところ、
「弘前では、『ごめんなさい』のことを、関西と同じように『堪忍』と言う」
という話になりました。
「弘前」と言えば、読売テレビ・虎谷アナウンサーのふるさと!ということで、さっそく翌日メールで尋ねてみました。すると、
「『堪忍』は自分では使いませんが、親のさらに上・祖父母世代でしたら『堪忍して』のように使うイメージがあります!日本全国で使う言葉かと…思っていました…!」
という答えが返ってきました。すぐに私も返事を。
「おお、早速のお返事ありがとう!
『堪忍』という言葉自体は『堪忍袋の緒が切れた』のように全国で使いますが、
『ごめんね』『許してね』
の意味での『堪忍な』『堪忍やで』は『関西弁』というか『上方言葉』です。と言っても最近の若い人はまず使わないでしょうし、私もまず使いません。(「理解語彙」ではあるが「使用語彙」ではない。)」
そういえば、
「かんにんな、かんにんな」
というのは、
「間寛平さん(1949年生まれ・75歳)のギャグ」
で、一世を風靡しましたね。
その世代より上にとっては「使用語彙」なのでしょうね。
(2024、7、26)