袋に、
「甲子園カレー味」
と書かれた「ぼんち揚げ」を食べた際に、
「歌舞伎揚げ」
と書いたら、関西のフェイスブック友達から、
「これは『ぼんち揚げ』!『歌舞伎揚げ』じゃないですよ!」
と指摘されました。
え?「ぼんち揚げ」と「歌舞伎揚げ」は「別物」なの?
もちろん関西在住の私は「ぼんち揚げ」で育ちましたが、東京出張の折りなどにコンビニで買う「おつまみ」には「歌舞伎揚げ」と書かれていましたが、少し小ぶりのような気はしたものの「同じ物」だと認識していました。だから、
「『ぼんち揚げ』は『商品名』で、『一般名称』は『歌舞伎揚げ』」
なのかと思っていたのです。この際だから調べてみましょう。
「一般名称」なら辞書に載っているはず、ということで「三省堂国語辞典・第八版」で「歌舞伎揚げ」を引くと、載っていない。「ぼんち揚げ」も載っていません。
ネット検索してみたら、こんなサイトがありました。
https://chisou-media.jp/posts/6636
それによると、「歌舞伎揚げ」も「ぼんち揚げ」も「製造開始」は「1960年」だそうです。そして、「歌舞伎揚げ」の製造会社は「天乃屋」(本社:東京都武蔵村山市)。「歌舞伎揚げ」の名前の由来は、日本の伝統「歌舞伎」と「煎餅」をミックスしたそうです。
一方の「ぼんち揚げ」の製造会社は「ぼんち株式会社」(本社:大阪府大阪市)。大阪出身の小説家・山崎豊子の作品「ぼんち」(1959年発表)が名前の由来だそうで、前身の会社が東京で造っていた同様の煎餅「揚小丸」を、商機を狙って拠点を関西へ移した際に「ぼんち揚げ」に変えて「大阪生まれの菓子」と銘打って販売が開始されたとのことです。そういえば「揚小丸」という名前も見たことあるな。
共に砂糖と醤油ベースの味ですが
「歌舞伎揚げ」=醤油の香ばしさがある、甘くて優しい味わいで、生地は柔らかめ。
「ぼんち揚げ」=鰹だしと昆布だしが入っていて塩気が効いていて、生地は硬め。
とのことです。やっぱり似てるやん!でも違うんだ。勉強になりました。
今度食べるときには、よく注意してみます。(両方「商品名」でしたね。)