『しんがりで寝ています』(三浦しをん、集英社:2024、3、10)

2024 . 8 . 1

2024_075

 

 

「舟を編む」など、お仕事小説の第一人者の三浦しをんさんのエッセイ集。

脳内の考えてることがゆるゆるの、ダダ漏れの文章。そうだ「さくらももこ」さん的な文章だな。つまり「これぞエッセイ」(?)なのではないか?

実はちょうど同時期に読みだしたのが西加奈子さんのエッセイ「くもをさがす」(2024読書日記054)で、こちらは西さんがカナダで乳がんになって、その闘病の日々をつづった大変重いエッセイ(関西弁が、それをやわらげてはいたが)だったので、それと比べると「なんとお気楽なのか!」

と思ってしまったが、「日常」とは人それぞれで、そういうものなんだよなあと感じた。

ちなみに、この本のタイトルはなんか訳が分からない感じなのだが、この「前編」ともいうべきエッセイ集のタイトルが、

「のっけから失礼します」

というものだったらしい。(読んでないけど。)それを受けて、こういったタイトルになったという・・・ふーん。

しかしなんですな、「エモい」という言葉を使う女の子の発言で、

「エモ!や~ん」

というのを聞いて、

「元阪神の江本投手の愛称・エモやん」

を思い浮かべるなんて、もう完璧に、

「昭和のおっさん」

ではないか!と思いました。

 

(2024、7、24読了)