「舟を編む」など、お仕事小説の第一人者の三浦しをんさんのエッセイ集。
脳内の考えてることがゆるゆるの、ダダ漏れの文章。そうだ「さくらももこ」さん的な文章だな。つまり「これぞエッセイ」(?)なのではないか?
実はちょうど同時期に読みだしたのが西加奈子さんのエッセイ「くもをさがす」(2024読書日記054)で、こちらは西さんがカナダで乳がんになって、その闘病の日々をつづった大変重いエッセイ(関西弁が、それをやわらげてはいたが)だったので、それと比べると「なんとお気楽なのか!」
と思ってしまったが、「日常」とは人それぞれで、そういうものなんだよなあと感じた。
ちなみに、この本のタイトルはなんか訳が分からない感じなのだが、この「前編」ともいうべきエッセイ集のタイトルが、
「のっけから失礼します」
というものだったらしい。(読んでないけど。)それを受けて、こういったタイトルになったという・・・ふーん。
しかしなんですな、「エモい」という言葉を使う女の子の発言で、
「エモ!や~ん」
というのを聞いて、
「元阪神の江本投手の愛称・エモやん」
を思い浮かべるなんて、もう完璧に、
「昭和のおっさん」
ではないか!と思いました。
(2024、7、24読了)