9225「2時間弱」

2023 . 12 . 18

9225

 

「2019年2月6日」に書き始めました。

その際は、

「2時間弱」は「2時間」より「長い」のか?「短い」のか?

という話を聞いて、

「そんなもの、『短い』に決まってるじゃないか」

と思ったら最近の若者は、

「『長い』と思っている人がいる」

と聞いて、

「そんなアホな!」

と思ったのでした。その際にメモしたのは、

「『2時間弱』は『2時間足らず』。『2時間強』は『2時間余り』。『2時間台の前半と後半』ではない。その意味では、地震の『震度5弱』『震度5強』とは違う。震度は、『震度5を前半と後半に分けて、震度後の弱いほうと強いほう』だが、『2時間弱』は『2時間台』ではない。『2時間に届かない』から『弱』。」

そして、

「お肉を買う・計るときの『300グラム弱』は『300グラム足らず』。298グラムとか。」

とも書き添えていました。

そして、ネット検索でNHK放送文化研究所が「2017年10月1日」に公開したサイトを見つけました。そこには、塩田雄大さんがこう書いていました。

(Q)「1時間弱」というのは1時間よりも長いのでしょうか。あるいは短いのでしょうか。

(A)1時間よりも短いです。

「解説」を読むと、特に若い人たちを中心に誤解をしている人が少なからずおり、

「1時間弱」=「1時間と、ちょっと」

「7割弱」=「7割と、ちょっと」

と思っているというのです。

そしてウェブ上で「1時間弱」が指す意味について尋ねたところ(2016年2~3月)、

「年代差」

が見られ、「1時間弱」が「1時間と、ちょっと」と思っている人が、

「10代」=34%

「20代」=25%

もいたというのです。こりゃ、まずいな。

・・・と思いつつもそのままにしていたら、つい先日、先輩の辛坊治郎さんからのメールに、

「若者は『1000円弱』というのを『1020円』と思っているって知ってた?」

とメールが来たので、

「知っています。でも、それほどまだ、そういう実例には、お目にかかっていないです」

と返したのでした。

まずいな、これは。

 

(2023、12、12)