『自省録』(マルクス・アウレーリウス著・神谷美恵子訳、岩波文庫:1956、10、25第1刷・2007、2、16改版第1刷・2021、6、4第25刷)
2022 . 2 . 10
2022_022
たぶん、何もなければ絶対に読むことがなかった、世界史の教科書で名前を見たことがあるだけのこの本を読んだのは、漫画『ミステリと言う勿れ』の中に、この「マルクス・アウレーリウス」の『自省録』が出て来たからだ。
興味を持って本屋に行くと、何と「平積み」になっているではないか!私と同じように漫画で触発されて買いに来る人たちが、ある程度・・・かなり居るということなのか!?
驚きました。
そして、読んでみてわかったのは、これは名言を集めた、いわゆる、
「箴言(しんげん)集」
なのですね。芥川龍之介の『侏儒の言葉』みたいな感じ?もうそれを読んだのは昔過ぎて、覚えてないけど。だから、どこからでも読めるので、読みやすい。飛ばして読むこともできる。
西暦121年に生まれ、その後ロ―マ皇帝となった「マルクス・アウレーリウス」という人間が、2000年の時を超えて甦ったかのような気分になった。
そして、日本語訳の神谷美恵子さん(1914-79)と言えば、かの『生きがいについて』を書かれた精神科医・思想家ではないか!『生きがいについて』のグレーの表紙の単行本も、読もう読もうと思っているものの、本棚に居座ったままであるが、読んでみるかな。
(2022、2、9読了)


