高峰秀子の『私の渡世日記(下)』を読んでいたら、
「めっこ飯」
という言葉が出て来ました。聞き慣れない言葉です。
ネット辞書によると、
「北海道・東北方言」
だそうで、
「芯まで炊けていないご飯」
のことを指すそうです。高峰さんは北海道出身だったか。
東北方言では、岩手の伝統行事、
「ちゃぐちゃぐ馬っこ」
のように「馬」を、
「馬っこ」
と呼んだり、有名な童謡で出て来る、
「どじょっこ」「ふなっこ」
のように「泥鰌(ドジョウ)」「鮒(フナ)」に「っこ」を付けたりしますから、この「めっこ飯」の「めっこ」は、
「め」
のことでしょうね。その「め」は、
「魚の目」
のような「目」で、
「芯がある」
という意味ではないかなと考えましたが、いかがでしょうか?
(2021、11、9)


