8257「黄葉の読み方」

2021 . 11 . 19

8257

 

 

「かんさい情報ネットten.」のスタッフが質問して来ました。

「イチョウの葉っぱが黄色くなることを、『黄葉』と書いて気象庁は『オウヨウ』と言っているんですが、これは放送ではどう言えばいいでしょうか?気象庁のまま『オウヨウ』でしょうか?それとも『コウヨウ』でしょうか?」

たしかに、「黄」は「オウ」とも「コウ」とも読みますね。でも「コウヨウ」と言うと、葉が赤くなる、

「紅葉」

と区別がつかなくなりますね。

調べてみましょう。やはりこういうときは、日本新聞協会新聞用語懇談会編の『放送用語集』の中の、我々放送分科会で作った「放送で標準とする読み方例」かな。そう思って引いてみたけれど、ない。載っていない。

あ、やっぱり発音だとあれか、『NHK日本語発音アクセント新辞典』かな。で、引いてみたら・・・あった!

「コウヨウ」

ですね。「紅葉」も「黄葉」も「コウヨウ」か!

「オウヨウ」は載っていませんでした。

「広辞苑」も引きましたが、やはり「黄葉」は「コウヨウ」でした。

そうか、赤くなっても黄色くなっても「コウヨウ」でいいんですね。勉強になりました。

「オウヨウ」というのは、気象庁の「専門読み」のようですね。

 

(2021、11、19)