和歌山の資産家・野崎幸助さん(当時77)、通称、「紀州のドン・ファン」に覚醒剤を飲ませて殺害した容疑で、4月28日、
「元妻」
の須藤早貴容疑者(25)が逮捕されました。事件から間もなく3年が経とうとしています。
この須藤容疑者の「元妻」という「肩書」について、「ミヤネ屋」の担当ディレクターから質問が。
「須藤容疑者は『元妻』でいいのでしょうかか?『前妻』ではないのでしょうか?」
いやあ、全然、気にならなかったなあ。
改めて考えてみたら、「前妻」というには、
「新しい妻=現在の妻」
が必要なのではないでしょうか?他局のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」みたい。
また「妻」「夫」は、二人で「夫婦」というチームを作っており、片方が「死別」でも、「離婚」でも、「夫婦」という形が崩れた際に「元・夫婦」となり、同時に、
「元妻」「元夫」
となるのではないでしょうか?
それに、この容疑者の女は、去年、「野崎」姓から、元の「須藤」姓に戻しているので、これは「元」妻ということで問題ないのではないか、ということになりました。
この日(4月28日)の夕刊各紙の見出しは「読売・朝日・毎日・産経・日経」全て、
「元妻」
でした。また私が見た範囲では、日本テレビ(読売テレビ)・テレビ朝日・NHKも、
「元妻」
でした。
そもそも「元」は「広義」では、
「現在ではない、過去のもの全て」
を含み、その中の、
「時系列で一番新しい『元』を(狭義で)『前』と呼ぶこともある」
と考えればいいのではないでしょうか?
ちなみに「前の妻」を表すには「前妻(ぜんさい)」と共に、
「先妻(せんさい)」
という言葉もあります。この違いはどうでしょうか?
イメージですが、
「離婚」=前妻(=生きている)
「死別」=先妻(=死んだ)
という感じがしました。あくまで個人的なイメージですが