(2020年2月12日のことです。)
電車を待っているホームで、60代後半ぐらいの女性の会話が耳に入って来ました。
「もう、ギャンギャン、うるさいねん」
この、
「ギャンギャン」
という擬態語・擬声語、たまに聞きますが、これは、
「キャンキャン」
よりもうるさく、しつこい。声が大きく鼓膜に障る感じですかね?
「キャンキャン」は「子犬」程度ですが、濁音で「ギャンギャン」は、
「怪獣クラス」
の大きさですかね?一体「何が」、「ギャンギャン」うるさかったのかは、聞きのがしましたが、たぶん、
「人間」
だったと思います。
これが「平仮名」の「ぎゃんぎゃん」だと、
「中原中也」
っぽい感じですね。『山羊の歌』より「サーカス」。
『幾時代かがありまして 茶色い戦争がありました
幾時代かがありまして 冬は疾風吹きました
(中略)
サーカス小屋は高い梁 そこに一つのブランコだ
(中略)
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん』
これですこれです。
「ぎやあんぎやあん」
と伸ばすと、「ぎゃんぎゃん」がスローモーションで、よりその、
「うるささ・凶暴さ」
が強調されるような感じになりますねえ。
(2020、7、6)


