新・ことば事情
7380「『パンデミック』のアクセント2」
令和ことば事情7356「『パンデミック』のアクセント」の続報です。
3月10日ニュースを見ていたら、「パンデミック」のアクセントは、きょうは、
「パ/ンデ\ミック」
という「中高アクセント」が多かったです。
テレビ朝日のお昼のニュースの男性アナウンサー(たぶん大熊アナウンサー)、NHKお昼のニュースの三條アナウンサー、「ミヤネ屋」出演の村中璃子先生、そして宮根さんも、
「パ/ンデ\ミック」(中高アクセント)
でした。先日(2月12日)の加藤厚労相もそうだったので、私もきょうの吹き替えでは、「パ/ンデ\ミック」(中高アクセント)
で読みました。なお、2月の用語懇談会放送分科会で質問した際は、
(TBS)「頭高アクセント」の「パ\ンデミック」が多い気がするが...。
という意見もあったのですが。TBSニュースは見なかったです...。
また、その際にKTVの委員から、
「一部地域のみに流行する『エピデミック』は、原音に近い『エピ/デ\ミック』という『中高アクセント』で言う。『頭高アクセント』で『エ\ピデミック』とは言わない。」
という意見が出て、たしかに英和辞典でもそういうアクセントで載っているなと確認したのですが、きょう(3月10日)のNHKのニュースに出て来た、
「WHOのテドロス事務局長」
の英語の発音を聞いていたら、
「エ\ピデミック」
と「エ」にアクセントがありました・・・。
また、きょう(3月10日)の夕刊各紙の「パンデミック」の説明文は、
(読売)感染症の世界的な大流行
(朝日)世界的な病気流行
(毎日)世界的大流行
(産経)世界的大流行
(日経)世界的な大流行
というように、微妙に各社違っているようです。「ミヤネ屋」では、
「パンデミック(世界的流行)」
とテロップを出しています。