新・ことば事情
7371「3・11」
「3月11日」
が、またやって来ます。
「東日本大震災」
2011年3月11日でした。
あれから丸9年。
大阪も揺れたんですよ。
ことしは、「新型コロナウイルス」対策のために、政府主催の式典が「中止」となってしまいました。
仕方ないとは言え・・・。
それを報じた3月6日の夕刊各紙を見て、この「3月11日」も見出しで記しているかを見ました。朝日新聞と産経新聞のみ、見出しに「日付」を使って居mした。
(朝日)「3・11追悼式典中止」閣議決定
(産経)3・11追悼式中止を決定
ともに、日付は、
「3・11」
というように、「・」(中黒)を使っていました。
これが、まだ震災や事件・事故から近い時期は、
「3.11」
のように「.」(ドット)になるのではないか?
「1・17」(阪神・淡路大震災)
「9・11」(米・同時多発テロ)
のように、
「歴史的出来事」
になると「・」(中黒)になるのではないでしょうか?
実際、歴史的な事件の、
「5・15事件」「2・26事件」
も「・」(中黒)で、教科書などでは「アラビア数字(洋数字)」ではなく「漢数字」で、
「五・一五事件」「二・二六事件」
と書くようですね。
これに関する過去の「新聞用語懇談会」での討議では、8年前(2012年2月)の放送分科会で一度、議題に上っています。その際は、
『「3・11」「9・11」「1・17」という「・(中黒)」表記を目にするが、これは正しくは、「サン・テン・イチイチ」のように「テン」で読むときは、
「3.11」「9.11」「1.17」(ピリオド)
ではないか?「中黒(・)」で書く「2・26〔事件〕」「5・15〔事件〕」では「中黒」を読まずに、「ニーニーロク」「ゴーイチゴ」とするが。
→(読売テレビ)『放送で気になる言葉2011』では、阪神大震災を「1・17」と表記して「イチ・テン・イチナナ」と読むようになっている。つまり、原則はそうかも知れないが、必ずしもそうはなっていない。』
ということでした。