Top

『道浦TIME』

新・ことば事情

7370「合説」

2月26日に見かけた言葉に、

「合説」

があります。恐らく、

「ごうせつ」

と読むのでしょうが、省略語ですね。「豪雪」ではありません。元の言葉は、

「合同説明会」

でしょう。「就職活動用語」の一つですね。何でも略すなあ。

でも、「合同〇〇」という言葉は、

「合同コンパ」→「合コン」

「合同ハイキング」→「合ハイ」

など、学生の言葉としては、元々略されていましたね。もっとも、

「合ハイ」

は、私が学生時代だった40年ほど前にギリギリ使われていたもので、その当時でももう「死語」

になりかけていましたが。当時、私たちのクラブ(合唱団)の「合ハイ」は、

「新宿御苑」

でやっていました。今だと「桜を見る会」ですね。同じ日のその後に渋谷のパブで行われていた「合コン」の会費は「3000円」だったかな?「2500円」だったかな?「5000円」でなかったことは確かですが、それにしても当時の学生にしては高額でした。

今、「合ハイ」と言うと、

「チューハイの一種か何か」

と間違えられそうですね。

この他、学生関係の省略語で言うと、

「就職活動」

を略して、

「就活」

と言い始めたあたりの言葉が初めて使われ出してから、もう20年。すっかり定着し、それどころか

「〇活」

という言葉の形で、より広く広がりましたね。

この20年で活用され定着した省略語は、この、

「〇活」

と、「セクシャル(セクシュアル)・ハラスメント」から広がった、

「〇〇ハラ」

ではないでしょうかね。ちなみにグーグル検索では(3月6日)、

「合説」=129万件

「合説・合同説明会」=8万3700件

もありました!!

(2020、3、6)

2020年3月 6日 18:46