新・読書日記 2020_015
『定年後のお金~貯めるだけの人、上手に使って楽しめる人』(楠木新、中公新書:2020、1、25)
私も定年まで「あと20か月」を切りました。「2021年9月末」が定年。そろそろ「定年後」について考えなくてはならない時期になって来ました。
そこで「お金」ですね。
いくらかかるのか?働き続けないといけないのか?どう暮らせばよいのか?
何しろ初めてのケースなので、先輩なんかの話も聞きましたが、あまり参考にならないような・・・。人によって違いますからね。この辺は、やはり専門家の書いたものを読んだりするのも必要だろうなと。
しかし本書はいきなり「プリロローグ」に、
「お金と幸せを一緒にするな」
と書かれてあります。
そりゃあまあ、そうなんだけど。
「老後には2000万円必要」
とか国が言ったら、不安でしょ?やっぱり。だからこの本も売れるわけだし。
ただ、確かによく考えたら、
「一括で2000万円必要」
なわけではない。毎月「5、5万円」不足するから、1年で「60万円」不足する、それが30年とすると1800万円とか2000万円とか、そういったざっくりした話ですから、「毎月5、5万円」をどこまでかカバーできれば、そんなに大きなお金がいっときに必要ではないのも道理。ちょっと安心。
著者の主張は、
「収入が減るのなら、支出を見直せ。特に固定費を削れ」
と。
「一攫千金の投機のような投資には手を出すな。投資は余剰費で行え」
そして、
「お金は有効に使え」
と。まあ、ごくごく常識的な話ですが、改めて専門家から言われると、納得する。「安心」ということですね。
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