新・読書日記 2020_013
『古関裕而~流行作曲家と激動の昭和』(刑部芳則、中公新書。2019、11、25)
「古関裕而」と言えば「オールスター家族そろって歌合戦」の審査員の優しそうな小柄なおじいちゃんというイメージで記憶している。そして「作曲家」としては、我が母校「早稲田大学」の現在の第一応援歌「紺碧の空」の作曲者で、「六甲おろし」の名で知られる「大阪(阪神)タイガースの歌」の作曲者でもある。そして、実は早稲田のライバル「慶應義塾」の応援歌「我ぞ覇者」と、「読売巨人軍」の応援歌「闘魂こめて」の作曲者でもある。「早慶」「阪神巨人」、ライバル両方を股にかけている、偉大な作曲家である。
そこまでは知っていました。
しかし出自、育ち、結婚、戦前の不遇、戦後の活躍といった詳細、また、古賀政男とライバルというか仲間だったとか、そういうことは知らなかったので、勉強になりました!
ただ、「中公新書」なのに結構「誤字」が目立ったのは、残念でした。多分この本はもっと売れて重版がかかると思うので、直してほしいです。誤字は、
(12ページ8行目)
×「八長調」→◯「ハ長調」
(99ページ2行目)
×「北白川宮は、右足を切断、左足を骨折、頭部が裂傷という重症を負い」
→◯「北白川宮は、右足を切断、左足を骨折、頭部が裂傷という重傷を負い」
(187ページ7行目)
×「古関は無事に非難したが」→◯「古関は無事に避難したが」
(195ページ7行目)
△「金棒にぶらさがることも不得手だった」→◯「鉄棒にぶらさがることも不得手だった」
(247ページ8行目)
×「国民栄誉賞の受章者」→◯「国民栄誉賞の受賞者」
なんでこんなのを見落としてしまったんだろう?校閲は。
star4