新・ことば事情
7344「氷柱は『ヒョーチュー』?『ツララ』?」
1月16日の「ミヤネ屋」の放送準備をしていた時、Sディレクターから質問が出ました。
「『氷柱』と書いて『ヒョーチュー』と読むんでしょうか?それとも『ツララ』と読むんでしょうか?」
たしかに「氷柱」と書いて、
「つらら」
とも読みますね。「訓読み」というか「和語」・「熟字訓」ですね。純粋に「訓読み」ならば、
「こおりばしら」
ですからね。
「音読み」をすれば、もちろん、
「ヒョーチュー」
です。
そもそも「氷柱」は「氷の柱」なのでカテゴリーが広く、その「氷」が「柱を作る方向」に関して、
「下から上に」
でも、
「上から下に」
でも、どちらでも「氷柱」ですよね。その中で、
「上から下に」
万有引力に従ってぶら下がる場合を指して、
「つらら」
と言うわけです。「下から上に」万有引力・重力に逆らって伸びる場合は、
「氷筍(ひょうじゅん)」
とも呼びますね。氷が固まって、天に向かって伸びるさまが、
「筍(タケノコ)」
に似ているからでしょう。