新・ことば事情
7331「36年4月23日」
旅行の帰りに乗った個人タクシー。助手席に座って前を見ると、そこには「免許証の期限の数字」が、
「36.4.23」
と書かれていました。この、
「36」
は、果たして「令和」か「平成」か、「西暦2036年の下2ケタ」か?
運転手さんに聞いたら、
「去年の3月に取ったんで、それは『平成』です」
とのこと。免許、「5年」しか有効じゃないからね。もし、
「令和36年まで有効」
だったら、免許更新まで、「あと32年ぐらい」あることになりますからね。運転手さん、60歳代みたいだったし、「エラいお年」になってしまいます。
「西暦2036年まで有効」
だと「あと16年」で、
「平成36年まで」
だと「あと4年」です。絶対に来ない前の元号「平成」が、一番現実的です。
それにしても、去年の3月の時点では、もう、
「『平成』は『平成31年4月』で終わり」
なのは、わかっていたのに、
「平成36年4月23日」
という表記は、どうなんだろう?まあ、そうは言っても、私の免許証も、
「平成32年まで有効」
になっていますが。こんな時は、やはり、
「西暦」
で書いた方がいいのに、「お役所は融通が利かないな」と思いました。