新・読書日記 2019_160
『日本人の給料はなぜこんなに安いのか』(坂口孝則、SB新書:2019、12、15)
サブタイトルは「生活の中にある『コスト』と『リターン」の経済学』。
「GDP世界2位」の座を、中国に奪われてから、どんどん日本の「一人当たりGDP」は下落。いまや「世界30位」にも入っていない。この20年、給料が上がらなくなった。正社員が減って、派遣社員・契約社員を増やすことで、会社は生き延びて来た。会社=企業が生き残ったのは、社員・個人の給料を押さえることによってだった。内部留保がどんどん伸びた。特に給料が低く抑えられたのは、日本経済のベースが「製造業」にあるからだという。
著者の坂口さん日本テレビの「スッキリ」に毎週出演されている。彼のコメントは、私は聞いていて「信頼がおけるな」と感じたので、この本を買いました。
(☆3つ半)
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