新・読書日記 2019_159
『玉三郎 勘三郎 海老蔵~平成歌舞伎三十年史』(中川右介、文春新書:2019、9、20)
中川さんお得意の「歌舞伎」。「平成」という30年間は、歌舞伎界にとってはどんな時代であったか?ということを詳しく。
やはり歌舞伎は「市川宗家」を中心に回るのが王道だが、そうでない時代もある。
「平成」を担って「令和」まで支えいくはずだった團十郎、勘三郎が亡くなり、大黒柱が消えた中で、「令和」を支えるのは、やはり「市川宗家」の海老蔵である。
その海老蔵が、来年5月、「十三代目・團十郎」を襲名する。「2020年」=「令和2年」は、歌舞伎界にとってもメモリアルイヤーになる。
「令和元年」の内に、この本を読み終えられて良かった。
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