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『道浦TIME』

新・ことば事情

7296「税制改正大綱」

12月12日のお昼のニュースを見ていたら、2020年度「税制改正大綱」が決定したと伝えていました。この、

「税制改正大綱」

という言葉が妙に耳に残りました。その原因は「リズム」にあると思います。つまり、

「ゼイ・セイ・カイ・セイ・タイ・コー」

というように、「漢字6文字」のうち「最初の5文字」が、

「〇イ」

で終わる音なのです。そして最後の1文字だけ、

「コー」

という「長音」なので、何かリズムが崩れるような感じです。北朝鮮の貨客船、

「万景峰号」

が、

「マン・ギョン・ボン・ゴー」

と「最初の3文字」が、

「〇ン」

なのに、最後の1文字が、

「ゴー」

と「長音」になるのと似ていますね。ついつい、

「マン・ギョン・ボン・ゴン」

と最後を間違って「ゴン」と言ってしまいがちです。これって「ホップ・ステップ・・・」と来て、

「ジャーンプ!」

しようと思ったら、そのリズムではなかったという感じ。そうそう、似たもので言えば、

「川田裕美アナウンサーの『三段跳び』」

みたいな崩れ方だと思えば、容易に想像がつくでしょう。つかんか。

読み間違いやすい言葉って、その原因がこういう「言葉のリズム」にあることも、あるんですね。

(2019、12、12)

2019年12月12日 16:15