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『道浦TIME』

新・ことば事情

7284「相手の心を折るようなプレーをしたい」

「心が折れる」

という言葉を初めて聞いてから、もう10年ぐらいたつと思いますが、それの発展形としてこんな言葉を耳にしました。2019年11月14日の深夜です。

「相手の心を折るようなプレーをしたい」

ラグビー日本代表選手の言葉だったと思います。すみません、詳しいことは忘れました。

「心が折れる」は「自分」に対して使う状態、「自動詞」ですが、

「心を折る」は「他動詞」で「相手の心を」と言うのですから、

ズカズカと他人の心の中に踏み入って来てますね。

言葉がここまで進化したのかと感心しました。言葉の変化とはこういうものなのですね。

しかし一方で、なんかちょっとイヤな感じもしたんですけどね。

「ラフプレー」っぽくて。

あ、「折る」は「祈る」に似ていますね。

2010年1月に書いた「平成ことば事情3804心が折れる」も読みください。

(2019、11、29)

2019年11月29日 19:16