新・ことば事情
7272「白湯の読み方」
先日、夕方のうちのニュースを見ていたら、若いアナウンサーが、季節のニュースを読んでいました。京都の北野天満宮で、お正月の縁起物「大福梅」の袋詰めが始まったと。それを聞いていたら、
「この梅干しを、ハクトーに入れ」
という一文があり、違和感がありました。
うん?「ハクトー」・・・「白桃」ではないよな、梅干しを入れるんだから・・・・それはもしかして、
「白湯」
と原稿に書かれているのではないか?だとすると、それは「ハクトー」ではなく、
「サユ」
と読むんだよ!!(最近の若者は「お白湯」を飲むことがないんだろうな。)
と思って、慌てて、スタジオに指示をするニュースサブ(副調整室)に走って行き、プロデューサーに伝えようとしたら、アナウンサー先輩・Mアナウンサーが既にサブにいて、何も言わないうちに、
「わかってる、わかってる。ごめん!ちゃんと言っておくから」
ということでした。やっぱり間違ってたんだ。
「白湯」を読めないのも問題ですが、原稿を書いたディレクターも「もしかしたら読めないかも...」と想像して、「フリガナ」を振ってやることも必要かなと。(アナウンサーにはちょっと甘いですが。)でも、もしかしたら、ディレクターも読み方がわからないまま、漢字で「白湯」と書いていたかもしれません。
因みに「白湯」のアクセントは、
「サ\ユ」「サ/ユ」
両方ありました。