新・読書日記 2019_151
『バッシング論』(先崎彰容、新潮新書:2019、6、20)
「辞書的規範」という言葉が本書のキーワードになっていたので、買って読んでみたのだが・・・。第2章が「『辞書』を失った現代人~情報化社会論」。
思ったのとちょっと違う感じ。それから第1章に戻って、最初から読んだ。目次から並べると
第1章「善意」がテロを呼ぶ~バッシング論
(第2章「辞書」を失った現代人~情報化社会論)
第3章「大きな物語」は危うい~ロマン主義論
第4章「流行」が国家を潰す~西郷隆盛論
第5章「おことば」が象徴したもの~ポピュリズム論
第6章「言論空間」が荒廃してゆくから保守主義論
第7章「フクシマ」と「オキナワ」は同じではない~民族感情論
第8章「否定」という病が議論を殺す~国家像論
こう並べてみると、各章の頭は「 」(カギカッコ)でくくった言葉だ。これがキーワードか?「 」の言葉を並べてみよう。
「善意」「辞書」「大きな物語」「流行」「おことば」「言論空間」「フクシマ」「オキナワ」「否定」
どうだろうか?繋がっているような、繋がっていないような・・・。
哲学的な一冊だった。
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