新・読書日記 2019_144
『ピアニストだって冒険する』(中村紘子、新潮社;2017、6、30)
2016年7月26日に逝去したピアニスト・中村紘子さんのエッセイ集。おもしろい。
1944年生まれだから、まだ71歳か72歳と、お若かったのに...。
帯の文章は、
「忘れられない、あの日の音色~三歳のレッスンから晩年まで。亡くなるひと月前まで書き継がれた最後のエッセイ集」
本当に、亡くなる直前まで書いていたんだ。生涯現役。だって、まだ若いもん。美貌のピアニスト。手がピアニストとしては、小さいかったと。カレーのコマーシャルが印象不快。
「浜松国際ピアノコンクール」の立ち上げから審査、運営に携わっていらっしゃった。
この間見た映画『蜜蜂と遠雷』は、この浜松のコンクールをモデルにして書かれた原作から映画化された。ということで、本当のコンクールの姿や、世界的な、歴史的な巨匠たちとの交わりなども興味深く読めた。合掌。
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