新・ことば事情
7271「行けば行けばで」
ことし(2019年)5月16日に、東京都港区議会議員の「やなぎさわ亜紀」議員が、
「子どもを連れて、行けば行けばで」
と言っているのをテレビで耳にしました。この、
「行けば行けばで」
のような形、時々耳にしますが、正しい形というか従来は、
「行けば行ったで」
「行ったら行ったで」
と言っていたのではないでしょうか?
つまり、「行けば」という「仮定」に対してその「結果」=「行った」として、「何かが起こる」、
「行かないと、非難される、行けば行ったで、嫌味を言われる」
というような使い方をしていたと思うのですが、新しい言葉の形なんでしょうかね?
グーグル検索では(11月22日)
「行けば行けばで」=3500件
でした。使われ方は、
「行くことが億劫。しかし行けば行けばで、防具を着用した乱取りは爽快」
「行けと言われて、しぶしぶ練習に向かう父子でした。行けば行けばで、二人とも楽しむんですけどね」
「最近は海外への出張よりもこうやって国内での動きの中での発見が多い。もちろん
海外も行けば行けばで、よい経験はできるのだが」
「なんか行けば行けばで体が自然に動く事を知りました」
というような使われ方でした。