新・ことば事情
7267「死神」
「ミヤネ屋」で、韓国の尹(ユン)検事総長の異名を、
「死神」
とテロップで出したところ、校閲担当の元読売新聞Hさんから、
「送り仮名を入れて『死に神』と、『読売スタイルブック2017』には載っているんですが、どうしましょうか?」
と言われました。
調べたところ、
*「死神」 =2(広辞苑・精選版日本国語大辞典)
*「死に神」=9(明鏡国語辞典・NHK日本語発音アクセント新辞典・三省堂国語辞典・現代国語例解辞典・三省堂現代新国語辞典・大辞林・共同通信記者ハンドブック・毎日新聞用語集・読売スタイルブック2017)
*「死(に)神」=4(新明解国語辞典・岩波国語辞典・新選国語辞典・新潮現代国語辞典)
という結果でした、
『新聞用語集2007年版』『朝日新聞用語の手引き』には、いずれも見出しでは載っていませんでした。ほとんどの社は、
「死に神」
になっていました。
でも、「に」が入る形は、違和感がありますよね?
これは固有名詞的で使っているので、ディレクターの意向も汲んで、
「死神」
で、ルビを振らずに放送しました。
(追記)
10月27日のグーグル検索では、
「死神」=7800万件
「死に神」=15万9000件
でした。
(2019、12、9)