新・ことば事情
7256「冬の足音が」
結構、冷え込むようになってきました。
昨夜(11月5日)は、帰路、駅のプラットホームに降り立った途端に、
「冬の匂い」
がしました。中島美嘉さんの『雪の華』の歌詞みたいですが、雪は降っていません。
私にとっては「冬の匂い」は、
「萱を燃やしたような、燻製のような匂い」
なんです。
その11月6日夕方の日本テレビ「news every」で、藤井貴彦アナウンサーが、
「冬の足音が大きくなっています。」
と言ったのが耳に留まりました。え?足音が、
「大きくなる」?
足音は、
「近づく」
とは言いますが「大きくなる」と言うのかな?
たしかに、物理的には、「足音」は「近づく」と「大きくなる」のですが。
その後の女性ナレーターが読んだ原稿は、
「徐々に近づく冬の足音」
になっていました。
グーグル検索では(11月6日)
「冬の足音」「大きくなる」=11万7000件
「冬の足音」「近づく」 =30万0000件
でした。