新・ことば事情
7237「サイゼリヤまで」
新社屋に移って、間もなく丸2か月。毎日通る通勤路の途中に、ファミリーレストランの、
「サイゼリヤ」
があります。その手前の、空中通路の天井部分にかかっている横長の広告看板に、こんな文字が。
「サイゼリヤ ここから171歩」
細かいな!
でもこの細かさが、「正確さ」というか「律義さ」というか「ごまかしていませんよ」という「誠実さ」というかが、「行ってみようかな」という気を起こさせるのですね。
「171歩」って近いのかな?本当に「171歩」なのかな?どうせ毎日、前を通って会社に行くのだから、「歩数」を数えてみることにしました。
きのう、実際に歩いて数えたら・・・驚くなかれ、なんと、
「172歩」
だったんです!正確やなあ、この広告!ウソがない!
それがきのうの話。きょうも計ってみたら、
「180歩」
でした。きのうより、店が遠くなってる!...というわけもなく、私の歩幅が狭かったか。こうなったら、毎日数えながら通勤しようかな。なお、その手前には、
「吉野家 ここから40m」
という看板もあるんですが、まさか「メジャー」を持って計るわけにもいかないからなあ。
「歩数」というのは、目の付けどころがいいですね。
昔、JR東京駅の八重洲口に、左右のタクシー乗り場までの距離を示した看板があった話を書きましたが、それとちょっと似てるかな。
「平成ことば事情243 左98米、右64米」も、お読みください。