新・ことば事情
7225「『暴風』のアクセント」
約1年前の2018年の10月1日にメモ書きしました。そのまま、ほったらかしにしている間に、また「台風」の季節が来ました。
その時に書いたメモは、
『暴のつく二字熟語は、平板が本来?
暴言、暴論、暴投、暴騰は平板、
暴力は頭高。
風フーが後ろにつく二字熟語のアクセントは?
台風中高アクセント。
強風は平板アクセント。
暴風は?』
というものです。
問題は「暴風」のアクセントは、
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ボ/ーフ\ー(中高アクセント)
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ボ/ーフー(平板アクセント)
のどちらか?というもの。
『NHKのアクセント辞典』は、以前は、
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ボ/ーフ\ー(中高アクセント)
しか認めていなかったのですが、2016年5月に出た新しいアクセント辞典では、
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ボ/ーフ\ー(中高アクセント)
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ボ/ーフー(平板アクセント)
の両方を認めたのです。
実は最近「(2)ボ/ーフー(平板アクセント)」で読むアナウンサーが増えているように感じるのですが、その理由の一つは、
「中高アクセントの『(1)ボ/ーフ\ー』だと、『暴風雨(ボ/ーフ\ーウ)』と区別がつきにくい」
という理由によるものだそうです。
たしかに、それもわかるけど、「暴風」は「台風(タ/イフ\ー)」と同じ、
「(1)中高アクセント」
を私はお勧めしたいです。あ、もちろん「暴風」は来ないでほしいのですが。