新・読書日記 2019_135
『昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか』(大塚ひかり、草思社文庫:2016、12、8)
長くて面白そうなタイトルの割には、タイトルの答えが、思った以上にシンプルで当たり前だった。それなのに、読み進んでもそれの繰り返しのようなので、読んで行ってどんどん「それで?それで?」
というスピード感はない。最初の方で、もう目的地についてしまって、そこをぐるぐる回って「ほら、着いたでしょ」と言われているような冗長さを感じた。
言いたいことはつまり、
「昔も年寄を、それほど大切になどしていなかった。それどころか、役に立つ年寄は重宝したが、それ以外の年寄は平気で『姥捨て』していた」
ということですね・・・昔の方が残酷だったのかも。
そんな昔に、皆さん戻りたいですか?
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