新・読書日記 2019_131
『反社会的勢力』(夏原武、洋泉社新書:2011、12、21)
吉本興業のお笑いタレントの、いわゆる「闇営業」で話題になった、
「反社会的勢力」
という言葉。今回は「振り込め詐欺グループ」という犯罪者集団だったわけだが、この本は2011年に出ていて、ここでいう「反社会的勢力」とは、ズバリ「暴力団」である。そしてその暴力団の「シノギ」(稼ぎ)を担当する「フロント企業」だ。
暴力団撲滅に燃える警察はここ10年、法律の網で暴力団が「シノギ」が出来ないようにして、解散・壊滅に追い込もうとしている。その包囲網は確実に成果を上げている。
そうするとどうなったか?従来は暴力団が支配していたところに、暴力団以外の「ワル」がシメシメと乗り込んできて、我が物顔にふるまっている。「反グレ」等も、そういった存在だし、振り込め詐欺グループなどというのも「弱体化した暴力団」のスキを突いて忍び込んで来た、「ハイエナ」のような存在だろう。
悪い奴って、絶対になくならないのかな...と悩んでしまう。
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