新・読書日記 2019_125
『羊と鋼の森』(宮下奈都、文春文庫:2018、2、10)
「2016年本屋大賞」受賞。映画化もされました。映画を見ようと思っているうちに、割と早く終わってしまって、見られなかった。ということで、文庫本化もされたので購入。
「羊」はピアノのハンマーの先に巻かれている「フェルト」を指し、それが叩くのが「鋼」。つまり「羊と鋼の森」と言うのは、ふたを開けたピアノの内部を指しているのである。おっしゃれ!
北海道の山の中に住んでいた高校生が、学校の体育館のピアノの調律に訪れた調律師の仕事を見てピアノに惹かれ、「調律師」という仕事に興味を持って、一人前の調律師を目指す過程を描く物語。小説を読んだ後に、映画のDVDも見た。
静かな映画なので、自宅でちょっとお酒の入った状態で夜に見ると、何度も寝落ちしてしまった。ⅮVDで良かった、巻き戻して(?)何度も見られたから。
双子の美人高校生姉妹がヒロイン的な感じで、映画では上白石萌音(姉)と上白石萌歌(妹)の姉妹が演じていて、これは、なかなか上手い配役だなと。主演は山﨑賢人。憧れの大先輩の調律師は三浦友和。少し先輩の調律師に鈴木亮平。主人公の祖母には吉行和子。おお、こないだ、彼女の書いた本を読んだばかりだ!本当に"生涯現役"だな。みんな、ハマリ役でした。
今度「直木賞&本屋大賞」W受賞の「蜜蜂と遠雷」も映画化され、公開される(10月4日)。音楽物、楽しみである。
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