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『道浦TIME』

新・読書日記 209_124

『長いお別れ』(中島京子、文春文庫:2018、3、10第1刷・2019、5、20第7刷)

「長いお別れ」というのは実は「認知症」の別名だというのを知って、映画を見て見たくなってみました。認知症になる父を山崎努が演じたのは良い。しかし山崎はどう見ても70代後半。そうすると、2人の娘(竹内結子と蒼井優)がどう見ても「30代」で若すぎる。少なくとも姉の方は「40代」でなくっちゃと、違和感があった。原作を読んでしばらく「おかしいなと思ったのは、原作では「娘は3人」いたのだ。映画では1人、削っちゃっている!それと、3人いる「娘の名前」が分かりにくい!

長女=茉莉

次女=茉奈

三女=芙美

漢字が、区別つかないじゃない。特にもう、こちとら老眼が進んでるんだから!

もう少し考えて欲しかったです。あと、最初に「登場人物の一覧表」も欲しかった。

認知症の父の言葉は、なかなか味わい深かった。帯にもあるが、

「このごろね、いろんなことが遠いんだよ」

「遠いって?」

「いろんなことがね。あんたたちやなんかもさ」

って会話も良かった。蒼井優が演じた末娘・芙美との会話も、とても良かったです。


star3

(2019、9、9読了)

2019年9月16日 17:58