新・ことば事情
7199「タラ味の駄菓子」
プロ2年目、20歳の渋野日向子(しぶの・ひなこ)選手が、全英女子オープンゴルフで、見事優勝を飾りました。1977年の樋口久子選手に次ぐ、42年ぶり2度目の世界5大メジャーでの優勝という快挙です!渋野選手は、
「スマイル・シンデレラ」
と言われるほど、いつもニコニコ。その笑顔が魅力的です。また、プレー中に、
「駄菓子」
を、もぐもぐ食べている様子がテレビ画面に映り、「かわいい」と話題になっています。
なんでも、魚の「タラ」を使った、
「タラタラしてんじゃねーよ」
という名前の駄菓子や、スルメが好きなんだそうですが、「駄菓子」だけにネーミングも、「駄洒落」
がお好きなようで...。私も好きです。平昌(ピョンチャン)冬季五輪での「カーリング女子チーム」の、
「もぐもぐタイム」
を思い出しました。女子はお菓子が好きなんですね。私も、女子じゃないけど好きですが。
この渋野選手について、けさ(8月6日)の読売新聞朝刊のコラム「編集手帳」で取り上げていました。その中で、
「タラ味の駄菓子」
という所に目が留まりました。
「タラ味」?
「タラって白身で、あまり味がしない」
のではないでしょうか?しかも、この駄菓子は、
「ビールに合うような、かなり辛い味付けがされている」
と報道されていたので、「タラ味」という表現には違和感が。
「肉」の場合は、
「牛肉味」「豚肉味」「鶏肉味」
などがまだ成り立つかもしれませんが、「魚」の場合は、
「タイ味」「タラ味」「サンマ味」「サワラ味」「イワシ味」
等は成り立たない気がします。特に、
「アジ味」
は、合わない気がする「アキアジ味」とか、舌を噛みそう。
成り立ちそうなのは、魚よりも、
「貝」や「カニ」
などではないでしょうか?
「ホタテ味」「サザエ味」「カニ味」「タラバ(ガニ)味」「イセエビ味」
などは、いけるのと違うかなあ。でも、「タラ味」はダメだと私は思いました。
(2019、8、6)
(追記)
きのう行った、行きつけのスペインバルで、スペインと全く関係が無いのに、なぜかサービスで出してくれました。
味は・・・ちょっとスパイシー。つまり辛い。だって袋に、
「エスニック風味 激辛味」
ってちゃんと書いてあります。「タラ味」とは書いてない。「嫌味タラタラ」というわけではありませんが。