新・読書日記 2019_091
『熱帯』(森見登美彦、文藝春秋:2018、11、15)
『千一夜物語』、シャハラザード姫が語る物語、いわゆる「アラビアンナイト」に層を取った、パラレルワールド的めくるめく物語。千と千尋や、いわゆるジブリワールドっぽい感じや、冒険ダン吉的な要素、サルバトール・ダリの絵画もイメージできる。
なんせ、500ページを読み通すのが結構大変。読み終わっても最初に戻る迷路みたいな物語の全容がわかった感じはしない。
そもそも「高校生直木賞」というものでダントツで選ばれたという『週刊文春』の記事を見て、読み始めた。高校生はこれが面白いのか。レベル高いな。
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